Fragment234 ページ34
〜 海人 side 〜
Aちゃんが出る騎馬戦が終わって、
紫耀と廉と一緒に食べる約束をしてた俺は、Aちゃんと伊藤も誘って、5人で食べる事になっていた。
俺と伊藤は応援席でAちゃんが来るのを待つ。
朱「海ちゃ───ん!」
すると、向こうから朱莉に呼ばれた声が聞こえて、振り向けば、手を振る朱莉と後ろにはもう2人がいた。
え、あれは朱莉の…
俺は席から立ち上がって紅組の応援席の後ろに行く。
朱「海ちゃん覚えてるかな?私のパパとママだよ」
朱父「久しぶりだね、海人くん」
朱母「まぁ、あんなに小柄で可愛かった海ちゃんが5年も会わないうちに、こんなにもかっこよくなって〜」
海「あ、お久しぶりです!おじさん、おばさん」
見覚えあると思ったら、朱莉のご両親だった。
学校帰りの時に、朱莉に成長した俺を両親に会わせたい…なんて言ってたのを思い出す。
そんな朱莉とご両親と話していると、廉と紫耀が
やってきた。
廉「海人、沙耶ちゃーん」
紫「待ち合わせ場所、待ってんのに何してんの」
海「あーごめん!」
沙「…Aが来なくてさ笑」
伊藤は何故か苦笑い気味に笑って、弁当を持って立ち上がる。
…そういえば、
Aちゃん、全く帰って来ないな…
廉「え、Aちゃんが?」
沙「うん。騎馬戦に出る生徒、みんな帰ってきて
るのに…」
紫「…もう10分すぎてるな…探す?」
廉「せや、な。Aちゃんの事やから、なんか
心配やし」
沙「わかった。じゃあ私、会った時のためにAの弁当、持っとくね」
3人はAちゃんを探す事になった。
確かに、夏祭りのこととか、いろいろあったから心配にはなるよな…
だったら俺は…
海「じゃあ、俺は応援席にAちゃんが戻ってくるかもだから、ここにいる」
廉「おう。会ったらLINEしろよ。俺らもするから」
廉がそう言うと伊藤もAちゃんの弁当を持って
探しにいった。
3人がこんな会話してたとは知らずに…
朱「……」
.
紫「なぁ、あの人ら誰?」
沙「……知らない」
紫「え…?」
沙「隣のクラスに転入してきた海人くんの幼馴染み…と、ご両親」
廉「ふーん…転入生なんや…って幼馴染み?!」
紫「海人に女子の幼馴染みがいたなんて…」
沙「私…あの子、嫌いだから」
廉「え?……沙耶ちゃん?」
.
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時