Fragment225 ページ25
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はぁ…
2人を見るだけで、モヤモヤする自分が嫌になる。
嫉妬だって事くらい…自分でもわかってる…
だけど、仕方ない…ことだし……
あんな仲良く喋ってる姿なんて見てたら、羨ましくなるだけだ……
余計に声がでない私にとっては、苦しくなるだけ…
だから、敢えて2人から避けていたほうがいいんだ。
私は運動部がよく使う水道の近くで、しばらくはそこにいる事にした。
?「…あ!Aちゃん!!」
私の名前を呼ばれた気がして、振り向けば海人くんのお姉さん…彩海ちゃんがいた。
彩「やっぱりAちゃんだ。久しぶり〜」
《久しぶりです!》
彩海ちゃん…髪の毛巻いてて、メイクもしてて私服もすごくオシャレだな…
でも、ここにいるって事は海人くんを見に来たって
事だよね?
海「Aちゃ…って、姉ちゃん!?」
すると、今度は海人くんがやって来た。
……あれ?でも、朱莉ちゃんはいないな…
彩「よっ、海人」
海「え、なんでいんの?来るなんて一言も聞いて
ないんだけど」
彩「だって言ってないし。ママもパパも仕事とパートで行けないから、私がわざわざ来たってわけ」
海「わざわざって…じゃあ来なくていいし…」
彩「まっ、昼間は私もいないけどね。昼から友達と
遊びに行くから」
海「はぁ…?それなら、別に来なくても良かった
じゃん」
彩「何言ってんの。我が弟の最後の体育祭なんだから。それに……」
彩海ちゃんはそう言うと、ごそごそと鞄からスマホを取り出した。
そして、スマホを私達のほうに向けたと思えば…
パシャ…とカメラの音が聞こえた。
……え…いま───…
彩「パパに写真撮ってこいって頼まれるし」
海「…は?てか、何気に今、俺とAちゃん、撮ったでしょ!?」
彩「撮ったけど…?何か問題でも?笑」
……うん、彩海ちゃん、
私達が隣にいる隙に、撮った…よね…笑
彩「安心して?家からカメラも持ってきたし、さっき海人が走ってる姿も撮ったから」
海「そういう問題じゃないから!」
彩「てか、海人がスゥエーデン出てて驚いたんだ
けど。抜かされてたし、どんくさー笑」
海「…姉ちゃんに言われたくないんだけど」
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時