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Fragment224 ページ24






瑞稀がいたような気がして、仕方なかったけど…


私はとりあえず、切り替えて応援席で海人くんを応援する事にした。




今のところ、1年生の紅組は2位で、2年生の紅組は
1位。
残すは海人くんが出る3年のスゥエーデンだけだった。



先生の合図の声と共に、ピストルが鳴る。




1走者目の生徒が一気に走り出した。





半周走って、今のところ紅組は1位。



そして海人くんの出番が近づいてきた。





バトンパスをして海人くんに繋げて走る。






……あれ?練習の時よりも、走るのが早いような…
気のせい、かな…?





朱「海ちゃん!がんば───!!!」




隣の応援席から朱莉ちゃんが叫ぶ声が聞こえる。






沙「朱莉ちゃん…声でかいな笑」




隣に座ってる沙耶も朱莉ちゃんを見て苦笑いする。


敵チームだっていうのにね…笑




まぁ、個人的に応援してるのかもだけど…





そして海人くんはなんとか200mを走りきった。


でも現在は2位。バトンパスする1mのところで海人くんは抜かされてしまった。





3走者目の生徒が一気に走る…あの男子も練習の時よりかは、早い気がした。




1位と2位の距離はだいたい1mほどで…


3走者目も走りきって、最後のアンカーへと繋げる。





すごい、いい勝負。


抜かせそうで抜かせない…感じが、周りをおぉ!
と、応援したくなる歓声へとなる。




ただ…結局、抜かす事ができなくて、紅組は練習の
時のように、2位で終わった。





沙「あちゃー、惜しかったね笑」




《あともう少しだったのにね》




沙「…あ、次は私の番だ。行ってくる」




《ここで応援してるからね!》




沙「うん、思いっきり走ってくるよ」





そう言って、沙耶は招集場へと行った。


次の次は3年のクラス対抗リレーだ。声は出ないけど、しっかり応援しなきゃな。





朱「海ちゃん、惜しかったね〜」




海「まじ悔しいわぁ…」





スゥエーデンリレーを終えて、海人くんは応援席に
戻ってきた…朱莉ちゃんもいるけど。





海「まっ、次に頑張るかな笑」




朱「私、敵チームだけど海ちゃんファイト!」




海「はは、そうじゃん。でも朱莉、ありがとな笑」









「…っ……」





なんでだろう…



私は2人の会話が何故か、聞きたくもなくて…





自分の出番でもないのに、その場から離れた。



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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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