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Fragment221 ページ21

〜 海人 side 〜





その後、終わらせた俺達は倉庫から出た。



歩いてると、まだやっていたリレーの練習をじっ…
と、Aちゃんは見つめている。





海「Aちゃん?」




《クラス対抗リレー終わっちゃったなぁって思って。沙耶の練習、見たかったから》




海「あ〜確かにね。先生なんかに頼まれなければ
見れたかもね笑」




《ほんとだよ笑 でも海人くんの見れたから充分
かな?笑》





そう書かれていたメモを見て少し驚く。


Aちゃんを見れば、笑顔で笑っていた。




海「俺も…Aちゃんに見てもらえて良かった。
本番はもっと頑張らないとな笑」





なんとなく照れくさくなりながらも伝える。



本番では2走者目だけど1位目指したいな…なんて笑





俺とAちゃんはしばらく、フェンスの柵のほうから他のリレー種目の練習を眺めていた。





《そういえばね、海人くん》




するとAちゃんがメモを見せながら、俺の肩をトントンと叩いた。





海「ん…?」




《瑞稀がね、海人くんのこと褒めてたよ。すごい
人一倍、頑張ってるって》




海「…え、瑞稀が…?」




《私が頭痛で頭痛い時にね、話してくれたんだ。
よく海人くんのバックについてるから、本当に尊敬
しちゃうって》




海「尊敬って…照れるなぁ笑…瑞稀のほうが入所日は俺より早いのに笑」




《そうなの?》




海「うん。俺、4年前に入ったから。瑞稀は…もう
8年?とか9年前に入ってるらしいからJr.経験的には瑞稀のほうが上だよ」





瑞稀が俺のこと褒めてたとか…ちょっと嬉しい…
かも…笑



瑞稀とは少クラや舞台、コンサートでのリハーサルとかで、よく話してるしね。





《そっか。瑞稀も人一倍、頑張ってると思うんだけ
どね笑》





そうメモに書いたAちゃんの表情は、少しだけ
寂しそうだった。



……Aちゃん?





《海人くん、瑞稀のこと、これからもよろしくね》




海「え?…あ、うん笑」





正直、Aちゃんの伝えてる意味が、よくわから
ない……





けど…たぶん2人とも、いとこ同士だから、



“ 大事 ” にしたいって思ってるのかもな……





それだけは、なんとなくAちゃんの表情を見て
伝わった。







だけど、なんで俺…




2人の関係を考えてるだけでズキッ…となるのは
なんでなんだろう…



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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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