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Fragment220 ページ20

〜 海人 side 〜






《そういえば、海人くんはなんでここに?》




海「あぁ…えっと……」





Aちゃんにメモで聞かれて少し戸惑う。



俺も正直、なんでかはわからないんだよね…








何故かというと、さっき───…






朱「海ちゃん、お疲れ様!」




海「…朱莉!」




朱「やっぱ運動音痴でも足だけは早いほうなんだね、海ちゃんって!」




海「一言余計だから笑」





スゥエーデンリレーの練習が終わって、校舎側のほうに行けば、朱莉が話しかけてきた。



あれ……?





海「…そういえばAちゃんは?さっき、一緒に
いなかったけ?」




朱「え…」





俺が出番で走っていた時、朱莉の応援の声が聞こえて、聞こえた先をチラ見すれば、


朱莉の隣にAちゃんがいていた。





俺の練習に見に来てくれたのかと思ったら、ニヤけるくらい、なんか嬉しかった。





…って、それは内緒なんだけどね笑


でも何故か、Aちゃんがいない事に気にして
しまったんだ。





朱「Aちゃんなら先生に頼まれて、あそこの倉庫
に行ったよ?」




海「頼まれごと…?」




朱「うん。それより海ちゃん、一緒に帰ろ〜」





そう言って、朱莉は俺の腕に手をまわしてきた。


俺、いま汗だくで汗臭いかもだから、あんまひっつ
いてほしくないんだけど…笑





海「あー…ごめん!Aちゃんとこ行ってくるから、先に帰ってて!」




朱「え!海ちゃん…!?」






そう言って、俺は朱莉から離れて走って倉庫へと
向かった。



……無意識というか…なんというか…





それで倉庫へ行けば、Aちゃんが踏み台に乗って、つめつめの袋を取ろうとしてた…ってわけ。







海「…朱莉から聞いたんだ。Aちゃんが倉庫に
行ったって。だから来たって感じかな笑」




…嘘はついてないしね。






《そうだったんだね》




海「それより…これ、線を引いたりする粉だよね?
先生に頼まれたって…どうするの?」




《なくなったからラインカーに新しく入れといて
ほしいんだって》





まじか…


先生がやればいいのに、なんでAちゃんなんかに頼んだんだろ…笑





海「そっか…じゃあ、入れるだけだし、さっさとやっちゃお!俺も手伝う」




《ありがとう》





そうして2人で頼まれたものを全て終わらせた。




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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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