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Fragment219 ページ19







海「えっ…な、なにやってるの?!」





海人くんが中に入ってきて、私の側まで来る。



海人くん…今はごめん。メモに書きたいけど、取るのに必死だから、それは後でだ。





海「危ないって。それ取るなら、俺が代わりに取る
からっ…」




そう言ってくれて嬉しいけど…でも、もう取れそうなんだよね…だから大丈夫。


なんて心の中で海人くんに言う。




つめつめに詰め込んである白い粉の袋を私は思いっきり引っ張った。





バッ…!




取れた!…と同時に、私の身体は後ろに落ちそうに
なる。





「…っ!」




海「……あっぶな」





目を開けると、海人くんは後ろで私のお腹に腕をまわして、もう片手は落ちそうになる白い粉の袋を押さえてる私の手を被せるように支えていた。


そして咄嗟に助けてくれたからか、海人くんの片足は私の乗ってる踏み台にある。





海「はぁ、危なかったぁ……大丈夫?気をつけ
てね、Aちゃん」





……何故か怒られる私。



でも、危なかったのは本当だしね…




私はごめんと言うように、海人くんのほう見ようと
したら目が合った。





「…っ」





思わず…ドキッとなる。



…そういえば私、海人くんに抱きしめられてる…
よね?


お互い身体が必着してて、更にドキドキしてしまう。




海「あっ…ご、ごめん!」





海人くんはようやく気づいたのか、白い粉の袋を
持って踏み台から降りた。



しばらく私達は恥ずかしすぎて無言になる。




どうしよう…この空気……





海「あ、あのさ…なんでAちゃん、これ取って
たの?」





気まずいな…って思っていると、まだ少し顔が赤い海人くんが話しかけた。


私は踏み台から降りて、先生に頼まれた事をメモに
書いて見せた。





海「あー…それでここに来たって訳か笑…先生なに考えてんだろうね。制服だと汚れるかもなのに」




《頼まれたことだから仕方ないよ》






……けど、



どうして海人くん、ここに来たんだろう?




海人くんの出るスゥエーデンリレーの練習は終わってるはずなのに…





朱莉ちゃんと一緒じゃなかったのかな…



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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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