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Fragment218 ページ18






そして海人くんは抜かされることもなく…


走りっきて、1位ではなかったけど、2位にキープしたまま3年紅組はゴールした。





朱「いや〜海ちゃんって、昔から今でも運動音痴だけど、走るのは早いほうなんだよね〜」





運動音痴って…まぁ、海人くん球技苦手だって、
言ってたけど…



そりゃあ、朱莉ちゃんは海人くんのことなら、なん
でも知ってそうだもんね。





「おっ、榎本と松浦じゃないか。お前らクラス違うのに仲いいんだな。感心感心!」





振り向くと、そこには私のクラスの担任の先生だった。


仲良い……まぁ、そういう事にしとこうかな…笑





朱「はい!Aちゃんとは、海人くんと仲良しみたいなので仲良くさせてもらってます!」




「はは、そうか。あ、そうそう榎本、頼みたい事があるんだがいいか?」




え…



なんか嫌な予感しかないんだけど…





「このラインカーに白い粉がなくなってな。倉庫に白い粉のパウダーが置いてあるから、これに付け足しておいてほしい」





……まじですか。なんで私…?



これ、先生がやるべき事じゃないの?






「悪いな。俺は職員室に戻らないといけない用があるから、やっといてくれ。終わったら倉庫に置いといてくれればいいから」





そう言うと、先生は職員室へと向かっていった。



先生がやらなきゃいけないのを、押し付けられた気がして仕方ない…





朱「Aちゃん、ドンマイ…笑」





その場で聞いていた朱莉ちゃんは苦笑いをする。



もうほんと最悪だよ…ありえない。





《仕方ないから行ってくるよ》




朱「うん、じゃあまたね!」






私は朱莉ちゃんと別れて、ラインカーを引きずりながら倉庫に向かった。


そして倉庫に着くと、ドアは開いている状態だったから入って、白い粉の袋を探す。





……あ、あった。



でも、1番上の棚に新しい白い粉が置いてあって、
4つの袋がぎっしりと棚に詰めてあるから、かなり取
りにくそう…


しかも1番上のことだから余計に。



踏み台があるから、それに乗らないと取れないな…





ていうか…制服だから粉で汚れるし…なんで先生は体操服を着てる生徒に頼まなかったのか謎……




そんな事をぶつぶつ思いながら、踏み台に乗って
背伸びしながら白い粉の袋を取る。


けど、ぎっしりすぎて取れない。




なんとか頑張って取ろうとしてた時、





海「ちょっ…Aちゃん!?」





後ろから海人くんがやってきた。



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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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