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Fragment213 ページ13







瑞「内心さ、久しぶりにここに来た時も、すごい緊張してた。母さんに会いにいけって言われて、会おうと決意したものの…大丈夫かなって…」





そうだったんだ…



そういえば…私もあの時は緊張したな…





だって6年ぶりだったし…



そりゃあ、誰だって緊張しちゃうよね…






瑞「海人は…Aの声の事は理解してくれてるん
だよな?」





《うん。私ね、言いたいこと伝えられなくて、悔しい思いもした事があったの》





瑞「……」





《でも海人くんがね、素直な気持ちになって正直に伝えてほしい、俺にだけでも甘えてほしいって言ってくれたんだ》





瑞「…うん」





《だから今の私が学校生活が楽しくて、笑顔が増えたのは海人くんのおかげだって思ってるよ》





今は…ちょっと学校生活が楽しいものなのか…



複雑なところはあるんだけどね…






瑞「……そっか。俺も海人のバックにつくことも多いけど…ダンスとかも含めて、やっぱ すげー奴なんだな、海人は…」





瑞稀……






瑞「なんか悔しいというか…海人の人一倍、頑張ってる姿は俺も知ってるし…ほんと尊敬するよ」





《そんなことないよ!》





私は瑞稀の悲しそうに笑ってる姿を見て、思わずメモに書いたのを瑞稀に見せた。





瑞「A…?」





《瑞稀だって小学生の時からJr.として人一倍、頑張ってるんじゃないの?》





瑞「…っ」





《私は知ってるよ、サマステで初めて瑞稀のスケートのパフォーマンスを見て、感動したのを》






そう…海人くんのダンスだって凄かったよ…



けど、瑞稀のスケートだって、負けないくらい素晴らしかった。それは今でもよく覚えている。





《それにお父さんが亡くなって、私がショックで立ち直れなかった時、お葬式で瑞稀はずっと黙ったまま、私の隣にいてくれてた》





忘れもしないよ…あの頃のことなんて……



大好きだったお父さんが亡くなった時の事故の光景はもう思い出したくもない…




だけど、泣いていた私に瑞稀は何も言わずに、隣にいてくれて…手も握ってくれてた。






あの時の手の温もりは暖かかったな…



それだけでも心強かったし嬉しかったのを覚えてる。





私にとって瑞稀は…





本当に大切な…大切な従姉弟なんだよ…




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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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