Fragment212 ページ12
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「……?」
瑞「前から思ってたんだけど、海人とはそんなに
仲良いの?ほら前に2人でデートしてたじゃん」
デ、デート…!?
《デートじゃないし!》
瑞「え?あれ、どう見てもデートっぽかったけど?
海人もデートだって言ってたじゃん笑」
確かに海人くん、そんなこと言ってたっけ…
やっぱり、あれはデートになるのかなぁ…
周りから見たら、そう思われるのは仕方ないんだ
けどね…
《デートだったとしても、一緒に出掛けるくらい仲が良いって事だよ》
瑞「へぇ笑」
《海人くんとは友達だから勘違いしないでね》
瑞「はいはい笑 とりあえず薬飲んでください笑」
瑞稀は話を逸らすかのように薬を渡した。
話をふったのは瑞稀なのに…
私は渡された薬を飲んだ。
瑞「…でも、安心した。海人がAの友達でいてくれて…俺は6年間もAと会ってなかったらから…
正直に言うと、Aに会うの恐れてたんだよね」
え…?
瑞「6年前、お葬式の後に母さんからAが声を失ったって聞いた時は、めっちゃ驚いたし心配だった。
……けど、次に会ったら、おじさんが亡くなったショックと声を失ったAに戸惑うかもだし俺はどう対応すればいいんだ?って考えちゃって…」
瑞稀……
じゃあ、ずっとそれを考えて、悩まされていたって
いうの…?
確かに瑞稀の家族とは仲良いから、
毎年、年に10回くらいはお互いの家に泊まったり、
遊びに行ったりしていた。
だけど、お父さんが亡くなってから、母親同士は会ってるみたいだけど…
私と瑞稀はいつの間にか、会わなくなっていた。
瑞「だから…6年間もJr.の仕事あるからって、嘘ついたりして、おじさんの1周忌とか行かなかったんだ…あ、もちろんJr.の仕事と被ってた時もあったけど…」
「………」
瑞「でもAに会いたいってずっと思ってたし、Aと海人が仲良しって聞いて…デートの時もサマステの時も2人の様子を見てたらさ、少しだけ羨ましいって思った…」
……初めて…瑞稀から本当の気持ちを…聞いた気
がする…
瑞稀は今…本当の事を打ち明けてくれてるんだ。
真剣な眼差しがすごく伝わってくる。
瑞稀がそんなことを思っていたなんて……
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時