Fragment201 ページ1
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沙「A、帰ろー」
席替えや夏休みの宿題の提出などを終えて、帰る準備していると、沙耶が来た。
私は頷いて、立ち上がると鞄を持った海人くんが
話しかけてきた。
海「Aちゃん、席離れちゃったね」
《そうだね。残念ながら笑》
沙「ていうか海人くん、仕事で遅れてきたからって、あの席になるのはずるいわー」
海「いや、だって勝手にさせられたんだから、仕方ないじゃん」
《好きであそこになったとかじゃないもんね?笑》
海「さすがAちゃん!わかってくれてる笑」
沙「うっざ笑」
海「…伊藤ってまじでAちゃんと同じ優しさを感じられないよな。廉の奴、伊藤のどこがいいのか…」
「…!」
私は思わず、海人くん!って叫びそうになる。
…いや、声出ないんだけどね笑
でも、海人くんの余計な言葉に私は慌てた。
沙「はい?今、廉くんって言った?」
海「…あっ…なっ、なんでもない!」
そんな私の顔を見た海人くんは、気づいてくれて少し慌ただしく誤魔化した。
海人くん、わざとじゃなくて、さり気なく言っちゃったんだろうね…笑
沙「……今朝のAといい、海人くんといい…なんなの?意味わかんないんだけど?笑」
海「ははははは…笑」
海人くんの今の発言によって、沙耶はたぶんだけど、聞き逃さなかっただろうな…
廉くんが沙耶を好きって、気づいてなかったらいい
んだけど…笑
まぁ、沙耶に限って、それはないかな笑
海「それより─…Aちゃn「いた ───!!」
話を逸らして、私に話しかけようとした瞬間、
廊下側から女子の大きな声が聞こえた。
私達やまだクラスに残ってる生徒達が一斉に聞こえた廊下の方を振り向く。
その女子は目をキラキラさせながら、教室に入ってきて、海人くんの腕にしがみついた。
私も沙耶も教室にいる全員がそれに騒めき始める。
「……!」
海「ちょっ…」
?「──…海ちゃん!私だよ、覚えてる?!」
海「え…?」
ていうか…こんな子いたっけ?
8クラスもあるけど、一度も見た事ない気がする…
そう思ってると、
海人くんは何かを思い出したのか…
海「…!!
.
…もしかして……あか…り…?」
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時