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＿＿＿＿＿＿12月、31日。
一年が終わるその日に、事件は起きた。
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ｳﾞｫｵｵｵｵｵｵ──────ﾝ
重く、けたたましいサイレンが、軍内に鳴り響く。
『侵入者を発見、侵入者を発見！
近くにいた第四部隊が殺られた模様！！』
いつも通りに寝ていた俺はベッドから飛び降り、
報告を耳にしながら動きやすい服を着て、
幹部達と繋がれるインカムを耳につける。
更に近くに置いてあったナイフと銃を持てば廊下に飛び出す。
『奇襲を仕掛けられている！直ちに兵士は武器を持て！！』
普通の兵士は自室に武器を置く事を許されていない。
廊下で大慌てで走り回る兵士は押されて転んだり、
足をもつれさせていて、あの日の病院での出来事を思い出す。
だが、今はそんな事を考えている暇は無い。
「A！」
「ジル！」
幹部だからこそ近い所にいたジルが駆け寄ってくる。
夜の見張りを任されていた此奴だが、
丁度交代する、その時間を狙われていたらしい。
その手には丁寧に手入れされた剣が存在している。
…その剣を持つ手は固く握られているが、
焦っている訳では無いようだ。
「状況は！」
「α国から宣戦布告が届いたってさ！
奇襲の後すぐに来る、戦争が始まるよ」
「奇襲してんのに宣戦布告ぅ？！意味ねぇな！！」
そう言いながら侵入者を殲滅すべく、
侵入者が発見された場所を教えてもらう。
兵士達は武器庫に向かっている奴、ついていけない奴。
色んな人がなだれ込んで来るので正直邪魔だったが、
全て押し退け、壁を蹴り移動時間を短縮して向かう。
片手にナイフ、片手に銃を持って駆けていれば、
近くから人の呻き声が聞こえる。
…位置的には食堂か。確かに彼処は王の部屋に近いしな。
チラリと隣を走るジルを見れば頷かれ、
扉を蹴破っては、食堂にいる何人かの男達を発見する。
暗い迷彩柄の服を着たそいつ等は…８人か。
俺はそれを確認しては、ジルがそのまま突っ込んでいくのを見て、俺は床を蹴って飛び上がる。
蹴破る音で気付いたそいつ等は俺達に発砲する。
ジルは剣で、俺はナイフで銃弾を弾き、
まずは前方にいる二人を。
ジルは下から逆袈裟で、俺は上から脳天を突き、
俺は男の肉体を蹴り伏せてはそのままナイフを抜く。
一気に二人の血が舞った食堂だが、
こちらの兵士もそこそこに殺られているので目立ちはしない。
突然の出来事に驚いた様子の敵に、
「ようこそ、Geo国へ」
嫌味ったらしく、ジルは微笑んだ。
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すみれいん(プロフ) - 構えていなかった為、まさかWrの国の方達がそうなると思っておらず、最初の2人でまじか…まじか……となり、続編に行く前にはティッシュを片手に持っていました。ありがとうございました！ (2020年11月1日 14時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - 今後にきたいしてます (2020年6月1日 22時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月20日 9時
