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026【黒木&若武】 ページ28

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「若武和臣です!」


「黒木貴和です。」




一旦腹筋は中断し、立ち上がって名前を言うとと音柱さんは大きく目を見開いた。




「は?お前、黒木貴和って...」





そう言ってまじまじと黒木の顔を見つめる音柱さんに俺はきょとんとする。



何だ、一体。





「宇髄!黒木少年とは知り合いなのか?」






煉獄さんの言葉に音柱さんは目を細めながら首を振った。





「いや、知り合いではねぇな。俺が一方的に知ってるだけだ。...にしてもまさかこんなとこにいるとはねぇ。」





そう言うと顎に手をやり、何か考え込むような素振りを見せた音柱さん。

そして、顔を上げるとズンズンと黒木に歩み寄った。





「なぁ、黒木。お前、俺の弟子にならねぇか?」




...え?





「よもや!宇髄、君は何を言って...」



「お断りします。」





驚いたような煉獄さんの言葉に被せるようにして黒木が口を開いた。


いつもの余裕のある笑みではなく、その噛み付くような笑みに息を呑む。

力強く握りしめらる拳は真っ白になっていた。






「俺は煉獄さんの弟子です。申し訳ありませんが他を当たってください。」






ぴきりと空気が凍り、威圧さえ感じられるその攻撃的な黒木に俺らは困惑する。




らしくねぇじゃん、黒木。どうしたんだ?





いつの間にか来ていた甘露寺さんも千寿郎もそんな黒木の姿を見たことはなくて動揺しつつもその成り行きを見守っている。
ただ、煉獄さんは黙って何かを考えるようにその様子を静かに見つめていた。



そんな黒木の態度に音柱さんは苦笑して、軽く手を上にあげる。





「そんなにピリピリしなくても、別にお前をどうこうするつもりはねぇよ。俺は元忍びだ。そういう情報は嫌でも耳に入ってくる。

...お前さんを探す刺客ではねぇから安心しな。」






...元忍び?刺客?




中々物騒な言葉に目を丸くして、思わず2人を交互にガン見した。





おいおい、本当に黒木って何者なんだ?





ずっと一緒にいたのに、黒木という男がわけわかんなくて俺が頭を抱えたくなる。するとそうしているうちに、黒木の方へ音柱さんが1歩足を踏み出した。

その瞳は恐ろしいほど真剣だった。





「...黒木。俺ならこれからお前が生きていく上で必要な術を教えてやれる。俺は忍びを抜けた身だ。

その時に持っていてよかったと思える術はお前にも通用するだろう。


煉獄では学べねぇこと、派手に教えてやるよ。」






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Lua - とても面白いです!はやく続きが読みたいです! (2021年9月13日 7時) (レス) id: 7cef825e60 (このIDを非表示/違反報告)
ピュア - とても面白いです!続き待ってます (2021年1月24日 8時) (レス) id: 75738b8618 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!!更新遅めですが頑張ります! (2020年11月15日 19時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです。これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2020年9月14日 17時) (レス) id: faad7bf9c4 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 紅楓さん» ありがとうございます!ちょこちょこ更新出来たらいいなと思っています。頑張ります!! (2020年8月30日 0時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セダム | 作成日時:2020年6月8日 23時

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