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018【七鬼&美門】 ページ20

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確か咲希が言っていた。
鬼殺隊の人間は闇夜に紛れる真っ黒な服を着用し、その背には "滅" の文字が記されている、と。


この2人も文字は羽織で分からないが、カラスのように真っ黒な服を着用していた。



七鬼と顔を突き合わせてぼそぼそと話し合っていると、ふと大きな影が俺らを覆う。
顔を上げれば、隣の席にいた2人がいつの間にか目の前に立ち、俺らを見下ろしていた。



...全く気配を感じなかった。


息を呑み、見つめていると傷だらけの男が口を開いた。




「...お前ら、今鬼殺隊って言ってたよなァ。知ってんのかァ鬼殺隊のことォ。」


「はい。知ってます。貴方たちはやっぱり鬼殺隊の...」


「あぁ。そうだ。俺らは鬼殺隊だ。だが、何故鬼殺隊の存在を知っている?藤の家紋の家の者か?」




訝しげに俺らを見つめて口を開いた蛇を乗せる男の言葉に七鬼と首を振った。
少し緊張で乾いた唇を一瞬舐め、軽く手を握る。




「いや、俺らは...鬼殺隊の入り方が知りたくて、鬼殺隊の方を探していただけです。」


「鬼殺隊に...?」




そう言った瞬間、ピリッと空気が変わった。
1人は頭を抑え、1人は額に青筋を立てる。





「テメェら、鬼殺隊がどんな組織か知っててそれ言ってんのかァ?お遊びじゃねェんだぞ、鬼殺隊はァ!」




血走った目で睨まれながら怒鳴るようにそう言われ、一瞬怯むものの、すぐに見つめ返した。




「もちろんです。鬼殺隊は自分の命をかけて鬼と戦い、鬼を滅する組織。危険なことは実際にこの数週間、鬼と戦ってみて理解して...」


「おい、ちょっと待て。実際に鬼と戦ってみて、だと...?それは一体どういうことだ。貴様らは日輪刀も持っていないだろう。」



ギョッとしたような表情になった蛇の男に頷く。



「持ってないです。だから普通の鉈なんかを使って日が出るまで戦い続けてきました。」



そう言うと絶句する蛇の男。傷だらけの男は目を細め、黙って俺らを見つめていた。
そして、口を開く。




「分かった。鬼殺隊への入り方、教えてやるよォ。」



「おい、不死川」



「日輪刀がなくても鬼に挑むヤツらだァ。俺らが教えなくったっていずれ入ってくるだろうよ。...けど教えるのには条件がある。」



...条件?



「この街の鬼についての情報を集めてこい。交換条件ってヤツだ。」



その言葉に俺と七鬼は顔を見合わせる。




...それなら



「もう分かってますよ。」




目を見開いた2人に思わず小さく笑った。




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Lua - とても面白いです!はやく続きが読みたいです! (2021年9月13日 7時) (レス) id: 7cef825e60 (このIDを非表示/違反報告)
ピュア - とても面白いです!続き待ってます (2021年1月24日 8時) (レス) id: 75738b8618 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!!更新遅めですが頑張ります! (2020年11月15日 19時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです。これからも更新頑張ってください。応援してます。 (2020年9月14日 17時) (レス) id: faad7bf9c4 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - 紅楓さん» ありがとうございます!ちょこちょこ更新出来たらいいなと思っています。頑張ります!! (2020年8月30日 0時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セダム | 作成日時:2020年6月8日 23時

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