看護姫は知っている

39話 ページ48

彩side

prrrrrrr prrrrrrr

prrrrrrr prrrrrrr……


若武「出ない。黒木、これは大雅さんの番号だよな。」(和子さんを通じて電話番号入手)

黒木「うん。西園寺家の家にかけてみる？」

スラッとした長い指でスマホを操作している。

若武｢おう。でも普通スマホ持ってくよな。西園寺家だし…｣

上杉｢たしかに…｣

明日香｢まぁ、とりあえず電話してみなよ」

黒木くんが西園寺家の電話番号にした状態で若武にスマホを投げる。

気持ちがいいくらいに若武の手の中におさまった。

prrrrrrrr prrrrrrrr

prrrrrrrr prrrrrrrr...



執事「こちら西園寺でございます。ご要件は。」

若武「！ えっーと、探偵t「すみません。大雅さんの友人の黒木です。今日大雅さんと約束をしていたのですが連絡があり取れなくて…。何か聞いてますか？」

元気よく探偵チームだと伝えようとする若武からスマホを奪い取った黒木くん。

よくもまあそんな嘘を咄嗟に言えるね…

執事「黒木様でございますね。大雅様は朝出かけて行ったきり見ていませんが、念の為他のものに聞いてみます。少々お待ちください。」

見ていない…?

スマホも繋がらない…?

これって…

若武「事件だー!!」

上杉「おいっ!声がでかい。もっと小さくできねえのかよ」

若武「悪かったな！声がでかくて。」

上杉君と若武でまた、しょうもない喧嘩を始めたよ…

今そんな時じゃないって言うのに.....。

彩「2人とも静かに出来ないのかな??(黒笑)」

上＆若｢ひ…ひえぇぇぇぇ(´･∀･｀)｣

あっという間に、動きを止める2人。

私、何回この2人怒ってるんだろう。

流石にそろそろ学習をして欲しいもんだな。


若武｢…ゴホンっ！ じゃあ、執事さんの返事を待って分からなかったら、黒木友人に聞いてみてくれ。｣

!!相変わらず切り替えが早すぎて驚くな。

黒木｢了解。じゃあ俺は授業ふけるわ｣

上杉｢先生に、上手く言っとくよ。｣

黒木｢サンキュ。じゃあな｣

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