素直になれない。

聞こえた声。 ページ27

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...？なんだろ？私倒れたよね？どうなったんだろ。









あ。少し熱ひいてる...。









し「時透さん、任務終わりで疲れているでしょう？あなたも無理しすぎです。せめて睡眠をちゃんととって下さい。」








...胡蝶さんの声？









無「とれないんです。...Aが心配で。
寝れたとしても悪い夢ばっかりみて...。」









...無一郎くんの声？









まぶたが上がらず、体も一切動かせないけど
耳だけは聞こえる。









し「...何度も言っていますが倒れたのはあな
たのせいではありません。長い期間の熱と
疲労がたまたまあなたのところで限界を迎
えただけです。」









...熱？...あ、あの時の体温が高いと思ったのは熱のせいか。









...？長い期間って言った？










...私気がつかなかった...。









無「分かっています。でも、心労っていうの
は？僕が...過去の話を聞いたから...。僕
のせいじゃないかって、思うんです。」









...え？









し「時透さん、それは、違います。
宇髄さんもお館様も過去の話をしたと言っ
ていました。時透さんが聞いたから、とい
う訳じゃありません。」









過去の話？無一郎くんが聞いたから？
宇髄さん？お館様？僕のせい？









私が倒れたのは無一郎くんが私の過去を聞いたから...って？そういうこと？









何言ってるの...？









無一郎くんのせいなんかじゃない。



宇髄さんとお館様も関係ない。








私が体調管理できなかったせいなのに。









違うってとび起きて言いたいのにやっぱり体は一切動かない。









ーあ、また意識が遠のいてきた。









胡蝶さんと無一郎くんの話が途切れ途切れにしか聞こえなくなってきた。








ー無一郎くん...。









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