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ー R e n . N ー
朝の光を浴びて目が覚めたところから、今日も1日が始まる。
前までの俺やったら全然起きんくて、母親に怒られて始まってたけど、 平野先輩に会えるって思うようになってからはこうやってスッキリ目が覚める。
・
だいたいこの時間やったかな、
「行ってきまー」
「ちょっと廉、“す”くらいちゃんと言いなさいよ!」
「いってきまーす」
だいたいこの時間くらいに家を出れば、多分おる。
「廉!おはよ!」
「おはようございます、平野先輩」
この前知った。
平野先輩と最寄り駅が同じだってこと。
普段は先輩がバイトあるから、って違う駅で降りとったから知らんかったけど、先週先輩と一緒に帰った時に教えてくれた。
「廉さ、そろそろ平野先輩って呼ぶのやめてよ」
「え、な、なんで…ですか?」
「どこかよそよそしいし、距離遠く感じるからやだ。
気軽に紫耀ってよんでよ!なんならタメでもいいし。」
え、無理無理。無理やって。
普通やったら全然OK出すけど、平野先輩よ?
俺が好きな人。
ただでさえ、平野先輩って呼ぶだけでもドキ ドキして、緊張してるのに、呼び捨てで、しかもタメって。
「……むり、です。」
「なんでー?
岸くんのこと“優太”って呼んでるじゃん。
だからいけるでしょ?」
いやいや、優太と平野先輩は違うやん。
優太は、友達!って感じやけど、平野先輩は、ね?
「いやいや、無理ですって」
「1回だけでいいからさ、ね??」
なんともまあ諦めの悪い。
けど、ここまで子犬みたいな顔で好きな人に頼まれたら断ることもできんくて。
「紫耀、」
「……!!」
「……先輩」
「え!なんで最後先輩つけたの!?ねぇ、」
無理無理恥ずい。
「なんでも、です。」
穴があったら入りたい。すぐに。
「次からは紫耀先輩って呼んでね。」
……って言ってる平野先輩は知らなかったことにする。
・
あぁ、今日もかっこいい。
この隠してる気持ちを伝えられたらどんなに楽だろうか。
学校ですれ違うだけでも心が満たされる。
ちょっとでも目が合ったときはもう心が好きだ、って叫んでる。
「好きだなぁ…」
こんなにもそばに居るのに。
そろそろ俺の気持ちにも気づいてくださいよ、
好きです、先輩
・
『気づいてくださいよ』fin.
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リクエストありがとうございました!
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yamachi(プロフ) - れいらさん» そう言っていただけてよかったです!! いやあ、年越してから5日も経ってしまい申し訳なかったです(汗) (2020年1月5日 21時) (レス) id: 1586143535 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 今年もよろしくね#良かったです(*/∀\*)ありがとうございました☆ (2020年1月5日 21時) (レス) id: 26de836531 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - yamachiさん» ありがとうございます☆楽しみにしてます( *´艸) (2019年12月31日 22時) (レス) id: 26de836531 (このIDを非表示/違反報告)
yamachi(プロフ) - れいらさん» リクエストありがとうございます! 了解いたしました!!んふふ笑 新年早々の姫始め甘々で書かせて頂きますっ笑 (2019年12月31日 16時) (レス) id: 1586143535 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 3希望したものです。リアル設定で甘々な裏が良いです。年越し後そのままどちらかの家で姫初めして欲しいです。 (2019年12月31日 0時) (レス) id: 26de836531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yamachi | 作成日時:2019年12月3日 22時