romance 21 ページ22
ベロンベロンの丸山さんは途中で寝てしまって、それを機にお開きの声がかかった。
「神宮寺くん？え、神宮寺くん・・・？」
さっきの経理の子の声に振り向くと、隣で勇太がテーブルに突っ伏していた。丸くなった背中が規則正しく上下してる。
寝てる？勇太が？？嘘でしょ？
「やだ、寝ちゃってる・・・どうするのよぉ、運べないわよ」
女の子がイラついたような目でこっちを見た。
フン、と鼻息でも聞こえそうなしかめ面。
そのままスカートを翻して、彼女は個室を出て行ってしまった。
「え、ええーーー連れて帰るんじゃなかったのぉ・・・」
仕方なく、勇太の肩を揺する。
「ねえ勇太！起きてー。帰るよー」
「うん」
・・・は？
ぱちりと目を開けた勇太が、ニンマリと笑った。タヌキ寝入りじゃないの！ひどい！
「なによ、起きてるんじゃない！」
「え、今起きたんだよ？さて、帰ろう」
「帰ろう、じゃないわ！経理の子、行っちゃったよ？！」
「知ってるよ。タクシー乗っていこうか」
わたしの荷物も手に取って、もう人がいなくなった個室をさっさと出て行こうとするから、慌てて追いかけた。
勇太の足下は若干ふらついているけど、それほどひどく酔っ払ってるわけではなさそう。
店の前に出ると、ガタイのいい若い子と主任が、丸山さんをタクシーに押し込んでいるところだった。
わたしたちに気づいた主任が、しゅんと眉を下げる。
「あ、神宮寺・・・なんか、ごめんね」
なんの『ごめん』なんだろう。
口をつぐんだままの勇太は、少し険しい顔をして主任を見下ろしている。
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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (
レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜！！！！！！待ってました！ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます！！これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます！頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レジーナ | 作成日時：2020年5月15日 13時
