同い年だったら ページ6
*
MG「久しぶりだね、ほんと」
お肉を頬張りながら言う。
『だね。遠くに行くってママから聞いたけど、知らない間にいなくなってたし』
MG「ひど。お別れぐらい来てよ」
『いつかなって思ってたらもういなかったんだよね』
MG「そういや俺が隣に挨拶行った時Aちゃんいなかったもんなあ」
もう何年も挨拶だけしかしないような間柄だったのに、すっと話せるのはやっぱり幼なじみだから？
こうして話せば昔と変わらないミンギュくんでホッとした。
MG「実は昨日Aちゃん見かけたんだ」
その言葉に飲みかけたビールが口から出そうになる。
『え、ええ？』
MG「いたでしょ？駅ビルに」
『あ、うん』
ミンギュくんも私の事見かけてたんだ？
すれ違った時は確実に気づいてなかったよね？
MG「だから今日久しぶりって言ったのは嘘。昨日ぶり」
って下をペロッと出して笑う。
MG「相変わらずAちゃん可愛いなあって思ったよ」
ビールが口から出そうになるの本日二回目。
『な、なになに。急に』
MG「前から思ってたよ、俺。Aちゃんってちっちゃくて可愛いじゃん」
ああ、そういう可愛いね。なんだ…って何期待してるんだろ。
『それはミンギュくんが大きすぎるんだよ。昔は私のあとついて歩いてたくせにさ』
MG「…いつの間にか遊ばなくなっちゃったよね。俺たち」
『年齢も性別も違う幼なじみがずっと仲良しなんてお話の中だけだよ』
それもそっかーってふうっと息をはくミンギュくん。
『すっかりオトナになったね。ミンギュくん』
MG「そう？でも、いつまでたってもAちゃんに歳はおいつかないよ」
なんて言って笑う。
『私は3つ若返りたいな。ミンギュくんと同じ歳になってもう一回大学生活送りたいよ…あと1年で社会人なんてやだなあ』
って冗談ぽく笑って返すと
MG「もし同い年だったら…。俺たちの関係ってもっと違ってたかな」
そう言って少し優しい目で私を見るから忘れてたはずのドキドキがまた押し寄せる。
『だからそういうのはお話の中だけだってば』
って誤魔化すように言うと、だよねって私の頭をぽんぽんってしてお肉を焼きに行った。
"もし同い年だったら"
そんな事考えたこともなかったのに。
もしそうだったら…お話によくある幼なじみみたいになってたのかな。
なんてバカなことを考えてしまった。
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しぇるび(プロフ) - mkinspritさん» 当初、ライバルを誰にするかで迷ったんですけどね、やっぱりここはジョンハンくんかな、と。 ミンギュくんのこないだのミューバンとかナムジャ全開だったのでそれを目指して書きたいと思います笑 (2019年7月3日 15時) (
レス) id: 542ec3e072 (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - うーん、ライバルがハニヒョンって！ミンギュ前途多難ですな(ﾟ∀ﾟ)最近、ナムジャ感増してるミンギュのめちゃ可愛いカッコ良いところ、期待して待ってまーす^ - ^ (2019年7月2日 21時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぇるび | 作成日時：2019年5月10日 17時
