お隣の彼

欲張りだしたら ページ34

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T8「え、ウソ。ジョンハニヒョンと？」


先週ジョンハンくんと偶然会ってご飯を食べに行ったって話をしたら驚くミョンホ。


『そんなに驚かなくても…』


T8「いや、あの人から誘うって相当珍しいんだけど」


『よっぽど暇だったんじゃない？ちょうどお互い帰るとこだったし』


T8「ふうん。ジョンハニヒョンねえ…」


『なによ。含みのあるような言い方』


T8「や、べつに」


『それよりさ。ミンギュくん年末に帰ってくるみたい』


ミンギュくんとは変わらず連絡はしあってる。


たまにかかってくる電話で声を聴くと、やっぱり好きだなって思うし逢いたいなって思う。


T8「年末って。クリスマス終わってからってこと？」


『そうみたい。あっちでクリスマスパーティがあるんだって』


T8「相変わらず楽しそうな大学生活してんだね」


『私はミョンホのダンス見に行くね。クリスマスは』


ミョンホが入ってるダンスチームも含めた合同のクリスマス公演があるらしくて、前からミョンホのダンス見てみたいって思ってたから楽しみ。


T8「ミンギュも誘おうかと思ったけどそれじゃ無理か…ヌナ、帰ってきてっていえばいいのに」


『…ミンギュくんが楽しいならそれでいいんじゃない。それに私、別にカノジョじゃないし』


早く冬休みになれーなんて言ってたから冬休みになったらすぐ帰ってくるのかなって少しだけ期待してた。


だけどやっぱりミンギュくんにはあっちでミンギュくんの生活があるんだってこういう時に思い知らされる。


T8「ヌナは、今のままでもいいの？」


『うーん…欲張りだしたらキリがないし。流れにまかせるよ』


ミンギュのやつ…ってミョンホが呟いて小さくため息をついた。





ミョンホと別れて帰宅するとジョンハンくんからメッセージが来てるのに気づいた。


ジョンハン来週暇な日ある?また飯行こうよ


ジョンハンくんから誰かを誘うなんて珍しいってミョンホが言ってたけど。


こないだご馳走してもらっちゃったし、逢わない理由も特に見当たらないし。


A水曜か金曜なら大丈夫だよ


ジョンハンじゃ、水曜日。また時間連絡するよ


ミンギュくんともこうやって気軽に来週の約束ができたらいいのに。


近い距離にいる時はそんな事思いもしなかったくせに。


やっぱり欲張りだすとキリがない。




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