変わってないよ ページ11
*
夕日に照らされながら波打ち際のミンギュくんの少し前を歩く。
『海にくるの久しぶりだなあ』
MG「いつぶり？」
『んー、2年ぶり？2年の夏に行ったきりかも』
当時付き合ってたカレと海に行ったのが最後じゃないかな。
そのカレとは次の夏が来る前に些細なことでさよならした。
MG「彼氏と？」
『あーうん。もう別れちゃったけどね』
MG「イケメンだったのに」
『なんで知ってんの』
MG「何度かAちゃんのこと送ってきてたの見たよ」
そりゃそうか。隣の家じゃ何かのタイミングで見ることあるよね。
MG「なんで別れたの」
『何、質問攻め。うーん…些細な事だよ』
MG「そっか。でもさ、些細なことで別れるってことはその人とは合わなかったんだね」
『そうかもね…って、もー私の昔の話はいーから！』
付き合ってる時は楽しかったし、別れたこともそんな苦い思い出でもなかったけど、
ミンギュくんに元カレ見られてたりしてたのが急に恥ずかしくなった。
『私だってミンギュくんがカノジョ連れてるのみたことあるよ？』
大学の帰りに小っちゃくて可愛らしい女の子と手を繋いで歩いてるのを見かけたことがあった。
MG「え？俺カノジョなんかいたことないけど」
『制服デートしてたでしょ』
MG「あー、どの子のことかわかんないけど。デートする相手ぐらいはねえ」
『うわ、何そのチャラ男発言』
MG「だって、みんな俺の外見ばっかり」
なるほど。自覚はあるわけだ。
MG「俺のことよく知りもしないくせに色々決めつけられるのは嫌なの」
『ミンギュくんもそれなりに苦労してんのね』
MG「その点、Aちゃんは俺のこと解ってくれてるから楽だよ」
『でもずっと話もしてなかったから…変わって解んなくなったとこだってあるでしょ』
確かに小さい頃はよく一緒に遊んで、ミンギュくんがどんな子かわかってたつもりだけど。
中学ぐらいからの一番多感な時期に疎遠になっていたからお互い変わった部分もあるだろう。
MG「俺はずっと変わってないよ」
その言葉と同時にギュっと心臓がつかまれた。
後ろを歩いてたミンギュくんが急に私の右手をつかんだ。
MG「こうやってAちゃんの後を付いて歩いてた時から俺は変わってないよ」
振り向くと、見上げるほど大きくなったけど小さい時と変わらない笑顔のミンギュくんだった。
それだけで心臓がうるさくて、変わったのは…私の気持ちかもしれない。
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しぇるび(プロフ) - mkinspritさん» 当初、ライバルを誰にするかで迷ったんですけどね、やっぱりここはジョンハンくんかな、と。 ミンギュくんのこないだのミューバンとかナムジャ全開だったのでそれを目指して書きたいと思います笑 (2019年7月3日 15時) (
レス) id: 542ec3e072 (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - うーん、ライバルがハニヒョンって！ミンギュ前途多難ですな(ﾟ∀ﾟ)最近、ナムジャ感増してるミンギュのめちゃ可愛いカッコ良いところ、期待して待ってまーす^ - ^ (2019年7月2日 21時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぇるび | 作成日時：2019年5月10日 17時
