episode 17 ページ18
男主 side
_____ジュー、...
ストローのついた箱のジュースが独特な音を立てて、俺の口内へと流れ込んでくる。
呆然と寝転んでいた。
晴天を眺める。
...みんなとは違う。
みんなは俺とは違うナニかを見ている。目指している。それに向かって立ち向かっている。
闘っている。
ふと、緑谷を思い出した。
あの手。
あの鍛えられた手。
俺も自身の手を見てみた。
血管が浮き出ていて、とても鍛えているとは言えない手。
ため息が出た。
こんな自分も嫌だし、分かってて動かないのも嫌いだ。
...空を見上げていると花火が上がったのが見えた。
『体育祭が終わったのか、』
俺は立ち上がり、観客席へと向かった。
_____
『..向かったはいいものの、やっぱり数が多いよな。』
俺は仕方なく、放送席へ向かった。
扉を開けると金髪と担任が席に座っていた。
担任は何故か頭を抱えている。
『..どーかしたんですか。』
「お、クレイジーボーイ」
『..名前ダサいですね、、あの、だから頭抱えてどうしたんですか。』
「誰かに殴られたんだよ。」
『え』
これは初耳。
担任、勘が鋭そうなのに。
「...誰かわからんが、悪戯でも殴るのはいけないな。」
「ほんと気をつけてちょーだいよ？」
「わかってる。」
...びっくりだ。
担任に一撃喰らわすなんて。
なんか嫌な予感がする。
__________
薄暗いバーで、男二人がソファに座っている。
片方は血色が悪く、首元の肌の皮が所々めくれていた。
もう片方は黒い髪で、赤い目をしていた。
「...ほんとだろうなァ、その情報。」
「ほんとだって言ってんじゃん。ちゃんとそこの担任の予定表見たし。写メも撮っといた。」
「...やるじゃないか。新人のくせに。」
「だろ？ だからちゃんと俺も参加させてよね、襲撃。」
「分かってる。俺は約束は守るからな。」
「話が早くて助かるよ。」
一通り話が終わったのか、黒い髪の男はバーを出ていった。
外はひどく雨が降っている。
交差点を通る通行人は、男が傘をさしていないからか妙に視線を合わせていた。
「...まだ安心するのは早いか、」
そう言うと空を見上げた。
冷たい雨が顔に当たる。
それでも男は笑顔だった。
「...待っててね。」
Aくん。
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雪月花 - 面白いです！！面白すぎて一気読みをしてしまいました。更新頑張ってください！応援してます！！！ (2021年12月25日 12時) (
レス) @page25 id: dcac8e28b5 (このIDを非表示/違反報告)
廃部させ隊 - 面白すぎy((これからも頑張ってくださいｯｯ好きｯｯ (2021年12月16日 19時) (レス) @page24 id: 4296e190f8 (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - のむさん» ありがとうございます🥲🥲嬉しいです‼️ (2021年12月9日 18時) (レス) id: fd44de550f (このIDを非表示/違反報告)
のむ(プロフ) - 一気に最新話まで読み切ってしまいました！楽しみにしてます！(*´ω｀*) (2021年12月7日 21時) (レス) id: 08e3594b41 (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - ライさん» 教えてくださってありがとうございます😭直しておきます (2021年11月26日 17時) (レス) id: fd44de550f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み。 | 作成日時：2021年11月13日 21時
