episode 13 ページ14
男主 side
結局俺は参加するらしい。
もちろん、見張りがついた状態で。
やる気なんか起きなかった。
あんな事するつもりじゃなかった。
これの原因を作ったのはあっちだ。
全部俺みたいに捉えられたのが気に食わなかった。
まだ、こんな風に悪口を吐いている方がマシだった。
どこからか流れてしまったのだ。
秘密にしていた事が。
＿＿＿＿
放課後、俺は帰る準備をしていた。
みんな体育祭前日で意気込んでいて、賑やかだった。
そんな時、起きてしまった。
事件が。
ドンッッ
背中に何か当たった。
その音で賑やかだったのが消え、視線が俺に集まる。
下を見ると、牛乳パックが落ちている。飲みかけなのか、ストローがさしてあって中身が溢れていた。
そして、俺の背中にも牛乳がついている。
もう何か分かってしまった。
投げられたのだ、飲みかけの牛乳パックを。
「お前、個性を消す個性なんだろ、」
目を見開く。
声をした方を見ると、他の科の奴が教室の前にいた。
見開いたのは俺だけじゃなかった。
ここにいるみんなもだった。
「噂で聞いたぞ。そうなんだろ。それに、過去にも消した事があるんだろ。」
空気が冷たくなった。
俺の周りにいる奴は、少し距離をとっていた。
「その手に触れたら個性が発動するから、だから手につけてんだろ。そうなんだろ。」
また何か投げられた。
それはゴミだった。プリントをぐちゃぐちゃに丸めたゴミ。
次は頭に当たった。
次々と投げられていく。
八百万。なぁ、八百万はそれ聞いてどう思うんだよ。
なあ、嫌いになったか、？
俺も自分が嫌いだ。
これ以上、俺を嫌いにさせないでくれ。
自分自身くらい、好きでいたい。
だから、なあ。
消えてくれよ
俺はゆっくりと、手袋を外した。
「、だめですわ！ Aさん！！」
そんな声、もう俺には届いていなかった。
「っっ、やめろっ！」
相手はそんな事をほざいているが、気にしない。
後数メートル。
後数センチ。
後数ミリ。
もう少しで消せる。
もう少しで＿＿
首を掴んだ。
誰もが思った。
個性を消したと。
「...無華衣。お前、今何やろうとした？」
体には、捕縛布が巻き付かれていた。
嗚呼、無理だ。
みんなの信頼性も失った。
体育祭にも、出れない。
next ➩
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 786人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪月花 - 面白いです！！面白すぎて一気読みをしてしまいました。更新頑張ってください！応援してます！！！ (2021年12月25日 12時) (
レス) @page25 id: dcac8e28b5 (このIDを非表示/違反報告)
廃部させ隊 - 面白すぎy((これからも頑張ってくださいｯｯ好きｯｯ (2021年12月16日 19時) (レス) @page24 id: 4296e190f8 (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - のむさん» ありがとうございます🥲🥲嬉しいです‼️ (2021年12月9日 18時) (レス) id: fd44de550f (このIDを非表示/違反報告)
のむ(プロフ) - 一気に最新話まで読み切ってしまいました！楽しみにしてます！(*´ω｀*) (2021年12月7日 21時) (レス) id: 08e3594b41 (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - ライさん» 教えてくださってありがとうございます😭直しておきます (2021年11月26日 17時) (レス) id: fd44de550f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：み。 | 作成日時：2021年11月13日 21時
