episode 12【体育祭】 ページ13
男主 side
雄英体育祭が迫ってる。
..今更になって思ってしまう。
俺が出てもいいのだろうか。
ズルをした自分が出てもいい場所なのだろうか。
「無華衣さん。顔が曇ってますわよ、？ 何か体調が優れないのですか？」
『...やおよろず、だっけ。』
「そうですわ！ 覚えてらっしゃったんですね。」
『...体育祭楽しみ？』
問いかけると、複雑な表情をしていた。
なにかあるんだろうか
「...ベストを尽くせるかどうかが、わからないのです。この体育祭で、良き成績を残せるかどうかが...」
ちゃんと考えてる人なんだな、と上から目線で思ってしまった。
それと同時に、やっぱり思った。
こんな事でさえ、考えられない自分は此処では不釣り合いだ。
『...応援してるし、頑張れよ。俺が言える事じゃないと思う..けど。』
「いいえ！ 応援してくださるなんて、嬉しいですわ！！」
＿＿＿＿＿＿＿
その時から、俺はよく八百万と喋るようになったし一人じゃなくなった。
俺が公安と関係を持ってる事を伝えても、同じ立場で接してくれて嬉しかった。
その感じが好きだった。
体育祭も、八百万が頑張るなら俺も頑張ってみようかな、と思っていた。
涼しい風がよく吹いていたあの日の放課後。
聞いてしまった。
聞きたくなかった。
＿＿
「彼はまだ個性の扱い方も、よく分かっていないんじゃないですか。現に、俺は見ましたよ。
彼が爆豪に個性を使おうとしてるとこ。」
「！？ 無華衣少年がかい？ 何かあったんじゃないのかい？」
「何かあったとしても、個性を消すだなんて、...」
「校長。どうしますかね。」
「悩みどころだね。体育祭、彼を出すかどうか...」
走った。
たくさん走った。
勢いよくドアを開けた。
綺麗な夕日が教室を照らしている。
ガンッッッ
『消えろ！！ 消えろ！！』
『消えてしまえ！！ お前なんか！！！』
理不尽な怒りだと、分かっている。
無我夢中で叫んだ。
叫んで叫んで、たくさんアイツの机を蹴った。
勇気もない。
力もない。
才能もない。
そんな自分では、机でさえ傷をつける事が出来なかった。
『ねえ、おかあさん』
「なあに。」
『ぼくも、おおきくなったらゆうえいに入って、一位とる！！ 絶対とる！！！』
「Aなら一位は絶対とれるわ！ だって、Aだもの。」
ガンッッッ！
一位を取るどころか、出席でさえさせてくれない。
気づけば目から涙が出ていた。
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雪月花 - 面白いです！！面白すぎて一気読みをしてしまいました。更新頑張ってください！応援してます！！！ (2021年12月25日 12時) (
レス) @page25 id: dcac8e28b5 (このIDを非表示/違反報告)
廃部させ隊 - 面白すぎy((これからも頑張ってくださいｯｯ好きｯｯ (2021年12月16日 19時) (レス) @page24 id: 4296e190f8 (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - のむさん» ありがとうございます🥲🥲嬉しいです‼️ (2021年12月9日 18時) (レス) id: fd44de550f (このIDを非表示/違反報告)
のむ(プロフ) - 一気に最新話まで読み切ってしまいました！楽しみにしてます！(*´ω｀*) (2021年12月7日 21時) (レス) id: 08e3594b41 (このIDを非表示/違反報告)
み。(プロフ) - ライさん» 教えてくださってありがとうございます😭直しておきます (2021年11月26日 17時) (レス) id: fd44de550f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み。 | 作成日時：2021年11月13日 21時
