幼なじみへの愛を100字以内で述べよ。 (ページ18)

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18文字目ページ18

教室で待ってて、と紫耀に言われて誰もいない教室で1人椅子に座って待っていた。

校舎内はやけに静かで教室の時計の音が響く。

前髪が変じゃないかと携帯の画面とずっとにらめっこ。

すると、パタパタと誰かがこの教室に向かって歩いてくる足音が聞こえてきた。

やばい。来たかも。

私はもう一度携帯の画面を見ながら前髪をなおすと鞄にしまって急いで荷物をまとめる。

｢ごめん、待たせて｣

紫耀が鞄を持って教室に入ってきた。

相変わらず立っているだけで絵になる。

｢ううん｣

｢行こっか｣

私は鞄を持って紫耀と一緒に教室を出る。

紫耀を待ってる間に考えた会話のネタを思い出しながら、当たり障りのない話を振っていく。

時々沈黙の時間もあったけど、不思議と気まづくはならなかった。

気が付くと学校の最寄り駅の近くまで来ていて、人通りが一気に多くなった。

｢電車に乗るけど、いい？｣

｢いいけど、、、どこ行くの？｣

さっきから気になっていたことを口にする。

｢んーーーー、、、｣

紫耀はしばらく考えたあと、｢内緒｣と言ってニコッと笑った。