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北山side


リレーの練習をやってるけど
正直言って
Aちゃんが女子の中で1番早い……


北山「お前、めっちゃはえーじゃん」

でも、なんかまだ力抜いてる感じがする

A「やるからにはちゃんとやらないとと、一応軍団のリレーだから…」

北山「いいぞいいぞ、その調子」

「去年同様アンカーは北山でいいかな?」

去年も同じ軍団だった先輩が
俺をアンカーに推薦した

「「さんせーーい」」

「北山くんがいたら勝ったも同然だよね」

A「えっ、北山先輩アンカーだったんですか」

北山「うん、ま、俺速いからさ」

A「うわ〜自分で言っちゃいます?」

北山「うん、言うね。あ、センパーイ俺の前こいつで」

A「え、ちょ、北山先輩!?」

「そうだね、めっちゃ速いしそうしようか!
最初は2年の子で〜」

「それ、賛成!この子と北山で最後ぴゆーんて決めよ」

A「なんてこと言うんですか!」

俺を睨んでくるAちゃん
全然怖くないけど笑
なんなら小さい動物みたいで可愛いけど笑

北山「お前まだ本気出してないっしょ
本番は本気、出せよ?」

A「えー、さっきの本気でしたよー?」

とぼけてるわ笑
絶対もっと早く走れるのに

「バトンの練習はまた今度で!
じゃあ1年で後半走るのプレッシャーだと思うけど
頑張ろうね」

A「あ、はい。がんばります!」

北山「おまっ、、さっきの俺への態度と全然違うぞ」

A「そんなことないですっ」

「北山達仲良いんだな笑」

北山「全然です」

A「えっ、ひどい」

「ははは、仲良いことはいいことだよ笑
時間遅くなっちゃってごめんね、もう終わりにしようか、みんな着替えてかえれ〜」

A「はい、お疲れ様でした。」

着替えて慌ててAちゃんを追いかける

北山「おい!」

A「北山先輩?どうしたんですか?」

北山「あ、いや送ろうかと思って、遅いから」

A「北山先輩」

北山「なんだよ」

A「彼女いる男子は、そういうことしちゃダメなんですよ?……」

切なそうに、悲しそうに
うるうるした目で俺を見るAちゃん

北山「送るくらいよくね?」

別にやましいことをしたりしてるわけではない
男なら送ってあげて当然じゃないか?

A「それ確実に怒られますよ」

北山「なんでだよ」

A「仮に私が彼女だとしたら、嫌ですもん」

北山「そういうもん?」

A「そういうもんです」

Aちゃんにいろいろいわれ
結局きた道を戻り家に帰った。

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作者名:きぴ | 作成日時:2019年11月18日 7時

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