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A「ただいま…」
久しぶりに見る黒の革靴…
帰ってきたんだ
母「おかえり、お父さん帰ってるわよ」
A「ひなと海斗は?」
母「海斗は塾、ひなはまだ」
A「そっか」
リビングに入ると
何ヶ月ぶりくらいかに見る顔があった
父「何してたんだ」
A「ちょっと…」
父「遊んでないで勉強しなさい、しっかりしてもらわないと困る」
A「学年1位は取ってるよ」
父「そうか…母さんから聞いた、この前学校の留学を断ったんだってな」
A「今じゃなくてもいいかなって」
父「あまり勝手なことをしないでくれるか」
A「……」
父「明日のパーティーは偉い方がたくさん来られるからしっかりと頼んだよ」
A「わかってるよ」
私の父は大企業の社長で、家には数ヶ月に一度しか帰ってこない。
私たちにはっきりと言ったことはないけど、きっと私か海斗に会社を継いでほしいとおもってる。
明日はお父さんの会社でのパーティーがあって、私もそこに行かなきゃいけない。
お父さんのことは尊敬してるし好きだけど、
ここ数年で何か変わっちゃった
父「明日に備えてもう寝なさい」
A「うん、おやすみなさい」
お父さんは静かに寝室へと消えていった
母「Aごめんね」
A「どうしたのお母さん」
母「明日も先輩の応援行きたかったでしょ?」
A「いいの、パーティーとか楽しそうじゃん?
それにお母さん今身体悪いんだから仕方ないよ」
母「A会社継ぐとか重く考えなくていいんだよ
自分の楽しみたいことをやりなさいね」
A「うん、でもひなと海斗は辛い思いして欲しくないし、私がやらなきゃいけないこともあると思うから」
母「ありがとうA」
A「ううん」
ガチャ
海斗「ただいま〜」
A「海斗おかえり、今日はしっかり理解してきた?」
海斗「姉ちゃん、俺のことバカにしてる!俺やればできるからー!!」
母「この前テスト90点取ったのよ」
A「すごいじゃん」
海斗「でしょ!もっと頑張るもーん」
A「はい、じゃあお風呂入ってきな」
海斗「はーい」
A「ひなはまだ帰ってこないか…」
母「最近忙しいみたいだから」
A「売れっ子は大変だね笑」
母「そうね」
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補足
海斗は小6の弟で、ひなは中3の妹です
ひなちゃんは芸能活動をしている設定です
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作者名:きぴ | 作成日時:2019年11月18日 7時