RAIN (ページ9)

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Aside

あれから研修期間を終えて
私は本社に移動し、休みのない日を過ごしていた

いろんな人からメールやら連絡が来ていたりするけど、忙しすぎるのと疲れがたまり返す気にもならず
放置することが多くなった。

今日も、夜遅く仕事を終えて、帰宅する。

t「おっそいな」

A「裕太、なんでいるの」

電気がついてたから、消し忘れたかと思ってたけど
まさか裕太が来てたとは

t「ゆきが鍵持ってたから来た」

A「不法侵入だわ」

t「だってA返信くれないじゃん、だから来てやった」

A「いや、それは申し訳ない、帰ってきたら疲れて寝ちゃうんだって」

t「みたいだね、部屋も前より荒れてね？ほんと大丈夫か？」

A「そろそろ慣れてくるって」

t「ねぇ、ミツにもメール返してないの？」

A「え、うん、そんなケータイ触ってないし」

t「最近Aとメールしてないのか知らないけど、くっそ沈んでんの、前までは毎日キラキラスマイルだったのに」

A「そうなんだ」

t「なんか冷め切ってね？」

A「いや、そーゆーわけじゃないけど、今は仕事の方が…」

t「好きじゃなくなっちゃった？」

A「仕事が大事なだけ！」

好きじゃなくなるわけない、、
声聞きたくて仕方ないよ
会いたいとも思うけど…

でも
会うときはなぜかゆうかさんが現れる
なんか、嫌だ…

それに……

t「あー、今連絡とってないから、返し始めたら会いたくなっちゃう？」

A「うるさいな」

裕太は私の思ってることがわかるのか、いたいところをついてくる

t「本社になったこと言ってないの？」

A「この前の時言おうと思ってたけど言えなかったの」

t「あの時か」

A「そう」

t「あれはないよなぁ」

A「色々とあるんじゃないの？私には関係ないよ」

t「でもさぁー」

A「もーいいのー」

t「ま、いいや、ミツにもメール返してあげてよ、あ、俺にも返せよ？」

A「わかったわかった、私もう寝たいから
帰って帰って」

t「はいはい、んじゃ」

_______

その日から
北山さんには返せる時に返信をするようにした。

だけど裕太にはめんどくさくてあまり返さずにいたら週一くらいの頻度でゆきと交互で家に来ることが増えた笑