麒麟の背比べ ページ3
「僕と付き合ってください!」
何度目か。
高校に入ってから少なくとも8人目だ。
誰であろうと答えは決まっているのに。
「ごめん。そういうの興味ないんだ」
嘘だ
私は今嘘をついた。
恋愛に興味ないとか嘘だから。
「そうですか、中谷先輩。ありがとうございました!!」
こいつもありがとうなんざ思ってもいないのに平気で嘘をついたから同罪だ。大丈夫。
「へぇーっ、れんれんモッテモテだねぇ」
またこいつかよ。
「あんたに言われる筋合い無いと思うけどな」
鴇羽多はふふっ、と得意げに笑う
「まぁ、今日も3人に告られちゃったんだけどねー」
見かけによらず、いや見かけにもよるな。
こいつは俗に言うイケメンである。
性格は表はいいらしい。
私と幼馴染。全く迷惑だ。
ラブレターを渡してくれだの、好きなタイプは何だとこき使われるこっちの身にもなってほしい。
「まっ、れんれんは神埼先輩一筋だもんねぇ」
「はいはい、そうですよぉ....」
だからこいつはめんどくさい。
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作者名:はる | 作成日時:2016年10月29日 12時