The Dinner [セカオワ･なかじん] ページ31
『さて、今夜はどんなディナーにしようか』
隣で深瀬が赤黒いワインを飲みながら呟いた。
『昨日のヤツはあんまり美味しくなかったからね』
金髪の髪の毛を弄りながら、彩織ちゃんは不満げな顔をした。
『今夜は昨日のヤツよりももっと肥えたものにしようよ』
古びた冷蔵庫を漁りながらLOVEは言った。
『じゃぁ、そろそろ行こっか』
よっこらしょと、椅子から立ち上がる僕。
『今回は変なのをつれてくるなよ？』
ダンっと音を立て、ワインを机上に置いた深瀬は不吉な笑みを浮かべた。
『…………わかってるよ』
『わかればいいんだよ、わかれば。ただ、アレをどう調理するかが問題なわけだが』
『ぇ…調理するのかい？』
『なんでそんなに驚くんだ？あ、もしかして、アレに好意でも持ったっていうのか、なかじん』
『なっ……そんなわけ……』
『くくっ冗談だっての』
『冗談が過ぎるんだ、深瀬は』
『ちょっと、喧嘩はやめてよね。そんなことしてもいいニンゲンなんか捕れないわよ？』
『ははっわかったわかった。……ただし、アレをどうするかは自分で決めろよ？なかじん。俺達は一切手伝わないからな』
『あぁ、わかってる、そんなこと』
真白のテーブルクロスには、少しばかり溢れたワインがシミを作っていた。
そのシミはまるで、血が広がったように滲み、とても不気味だ。
とはいえ、こんなことを言ったって、ニンゲンからしたら、僕らの方が不気味なわけだけど。
『さ、行こう』
ギィッと重たい扉を開けると、空は鉛色に染まっていた。
『いいねぇ………』
今夜もまた、始まる。
The Dinner [セカオワ･なかじん]→←ごめんなさい *安元檎璃子*
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あすか - ゲスの極み乙女の小説お願い致します (2017年3月17日 22時) (
レス) id: 1a722e77b4 (このIDを非表示/違反報告)
Rihu(プロフ) - guitarのまーくんかっこよすぎます,… (2017年2月12日 23時) (レス) id: 69d8711b64 (このIDを非表示/違反報告)
黒きゃん(プロフ) - なかじん！めっちゃ良かったですよ！！！！！！セカオワっぽいファンタジックなお話読めて嬉しいです^^ありがとうございます！！！！ (2016年8月12日 3時) (レス) id: 4804dd2dcd (このIDを非表示/違反報告)
安元檎璃子(プロフ) - Polluxさん» うおおおおおおっ!!!!関西弁の彩織ちゃんみたかった……。こっちでは、LOVEさんがトークで噛みまくりでしたよwww京セラ、当たるといいですね！私も、ナゴヤドーム当選祈願です(笑) (2016年7月4日 21時) (レス) id: f98a05b2e7 (このIDを非表示/違反報告)
Pollux - 安元檎璃子さん» そうでしたか！私は大阪城ホールでした！さおりちゃんが関西弁で。。えげつなく可愛かったです。ええ。来年、京セラ行けるだろうか。。welcome京セラドーム！！ (2016年7月3日 22時) (レス) id: dbf963be5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安元檎璃子 | 作成日時：2016年5月2日 2時
