先輩が先輩じゃなければ【目黒蓮】

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それから次の日も、その次の日も、

向井先輩と目黒先輩は電車内や校内で会う度に

声をかけてくれたり、話しかけてくれたりした。




向井先輩に至っては、


向井「向井先輩なんて堅いやん！康二って呼んでやー！」


なんて言うから、康二先輩って呼ばせてもらうことにした。


目黒先輩は…目黒先輩だけど。








目黒「よっ」




A「…あ、目黒先輩！おはようございます！

…あれ、今日康二先輩は…？」




目黒「康二は乗り遅れたんじゃねぇかな」




A「…康二先輩っぽいですね、(笑)」




目黒「あいつ、一緒に行きたいとか言うくせに

いっつも乗り遅れんだよ。なんなのかなー」




A「…ふふ、よっぽど好きなんですね(笑)

康二先輩のこと。」




目黒「俺が？ないないない」




初めは、見るだけで緊張していたのに、

今ではここまで話せるようになってしまった。

勢いって、怖い。






目黒「…あぁ、今日委員会だわ、俺。」




A「私もです！

あいにく今日は帰るの遅くなってしまいそうで...。」




目黒「何時まで？」




A「6時です！」




目黒「おけ。

じゃあ、迎えに行くから下駄箱で待ってて。」




A「はい…って、え、？」




目黒「遅くなるなら、送ってく。

どうせ方面同じだし、俺も帰る人いないし」




A「…え、いいんですか？」




目黒「おう」




A「あ、ありがとうございます！」




目黒「じゃあ、待ってろよ。また放課後」

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