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年下の彼 七海建人 ページ26

“恋人”








「ナーナミン」
「……」


ソファに座っている彼は私の声を気に留めず、ゆったりと読書を続ける


「ナーナーミン!」
「……」


少々眉間にシワが寄った気がするが、なおもページをめくる手は止まらない


「ナナm『はぁ』」


やっと顔を上げてこちらを見た彼からこぼれたのは深いため息だった



「やめて下さい、その呼び方」
「え、だって、きっと七海が喜ぶからって
五条が……」
「やっぱりあの人か」



後輩に「チッ」と舌打ちされる同期を一瞬哀れに思った
ホントに一瞬だけ
だって、自業自得だし


「えー、カワイーじゃん。ナナミン呼び」
「……こっちにきて下さい」


手招きされて、彼の横に腰を下ろす
と、グイッと引かれた腕


「え、」
「A」


ギュッと抱きしめられたまま、耳元で囁かれた声に肩がビクリと震えた


「いつもみたいに名前で呼んで下さい」


鼻先が触れ合う距離で真っ直ぐにこちらを見つめる


「……け、けんと」


もう少しからかってやろうと思っていたのに、彼の端正な顔が間近にあったせいで、
素直に指示に従ってしまった


「ん、よろしい」


そう言って触れるだけの口づけを落とした後、再び本を手に取った

悔しい___
もう一回、


「……ナ『次、』」
「次言ったら容赦しません」
「……どういう意味ですか」

「さぁ?」


チラリとこちらを見て口角を上げた姿が
あまりにも色っぽくて、ひゅっと息を飲んだ


「ッ……」


自分の顔が一気に熱くなる
そんな私を見て建人はクスリと笑った


「分かったら、もう言わないで下さいね」
「……はぃ」


なんて情けない声だ

あーあ
困らせてやろうと思ったのに
いつもの余裕な表情を崩してやりたかったのに

結局、年下の彼に負けてしまうんだ
私は____









(拗ねないで下さい)
(拗ねてないもん……)
(カワイイ人ですね)
(また!そういう事言う!!)



 

終わり←知らぬ感情 両面宿儺(生前)



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作者 - ゆずポンさん» 声一緒だし、雰囲気似てるのでコラボさせたくなっちゃいました笑。読んでくださって、コメント下さってありがとうございます!! (2022年2月6日 1時) (レス) id: 78b485f21a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン - 迅さんと五条先生のコラボ!!!!!!!!!!!! (2021年3月28日 12時) (レス) id: c1c0064a38 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あやのさん» お待たせ致しました!リクエストありがとうございました。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 6f18f4f80a (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - こちらこそ、ご丁寧に対応していただいて…!!ありがたいです(^^)特に希望はないのでお任せします(^^) (2020年8月22日 11時) (レス) id: 75f0f5ff0e (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あやのさん» リクエストだけでなく、お褒めの言葉まで……!ありがとうございます!!リクエスト、了解しました。主人公の年齢、恵との関係などご希望ありますか? (2020年8月22日 6時) (レス) id: 1257a104b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナッパ | 作成日時:2018年9月20日 0時

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