君を呪う【短編集】

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「なんか、私…子供みたい…」


悟「そういうのじゃないんだけどなぁ」
傑「言っても意味ないよ。鈍感だからまったく気づいてない。ストレートに言わないと伝わらないよ。たぶん」
悟「たよねー…あ、傑には渡さないからね！」
傑「それはこっちのセリフ」


「2人ともなんの話してるの？」
「「気にしなくていいよ」」


…なんだか仲間はずれにされた気分だ。
ま、いっか。どーせ大したことじゃないだろうし




周りを見てみると、家族連れや友達、恋人同士で来ている人などみんな楽しそうにしている。女の子たちは浴衣を着て、綺麗な簪をさしていた。




ふと自分の格好を見てみる。
任務終わりですぐ来たから、いつもと変わらないまっ黒の制服、邪魔にならないように黒いゴムでひとまとめにした髪…



悟「どうしたの？A」
「みんな浴衣着て可愛いなぁ、と思ってさ。私はいつもの黒の制服で地味だし…」



なんていうか…惨めに思えてくるな…







傑「そんなことない。Aは十分可愛いよ」
悟「うん、Aが一番かわいい！」






「あ、ありがとう////」









「あははは、A…下手くそ！1匹も取れてない」「ホントだ。破れるの早くない…？」「なんで2人はそんなに上手なの…
もー‼悔しいからもう1回！今度は呪術使っていっぱい取ってやる。」
「「いや、それはダメでしょ」」



金魚すくいをしたり





「全然取れない…」「何が欲しいの？」「あのぬいぐるみなんだけどさ…」「取ってあげるよ」「あ、僕が言おうと思ったのに…よし。傑、どっちが先に取るか勝負しよ！」「負けても泣くなよ。あ、呪術使うのなしね」「オッケー」「2人とも、ありがとう…」



射的をしたり




「ひとくち頂戴！」「ん、いいよ。Aのも頂戴」「はい、どーぞ」「僕も！」「美味しいねー」「傑の舌、緑色だ！」「悟は黄色いよ」「ホントだ。私も変わってる？」「少しだけ」「赤色だから分かりにくいね」



かき氷や綿菓子や焼きそばを食べたり






私達は祭りを満喫した。



本当に楽しい時間だった。

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