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購買部は中立地帯な為に購買で暴れるのは御法度であり、店内の商品を壊すだなんて以ての外だ。
Aとジェイドが隠れている場所は知らないとはいえ、怪物チームには情報を漏らさないと口を固く閉ざしているイデアは元より義理堅い性分である。
サムは勿論のことだが、頑固な部分があるイデアも口を割らないだろうと簡単に予想出来たアズールは、店内を睨みつけながらジャックに声を掛けた。
｢ジャックさん、貴方の嗅覚で二人の居場所を特定してくれませんか？｣
｢やるのは構わねぇが、俺に指図すんじゃねえ｣
すんすんと鼻を動かしながら、ジャックが嗅ぎ慣れたAの香りを重点的に探したところ、部屋の隅に積まれた木箱の後ろから彼女の香りを捉えたようだ。
が、しかし、実際そこにあるのはジャックとAの上着が着せられている案山子である。
ニヤニヤと愉快そうな笑みを浮かべながら二人の様子を眺めているジェイドは、腕の中にAがいることもあって凄く満足そうだ。
｢ジャックさん、いけない！ カカシを引っ張らないで下さい！！｣
｢やべえ、売りモンのビンを割っちまった！ うぐっ……何だこの強烈な臭いは！？｣
｢青臭い独特な香り……割れたビンの中身はドリアンジュースだったようですね｣
｢くそ、部屋にここまできつい臭いが充満してたら人探しなんて不可能だ！｣
店の棚に並べられていた売り物を落下させ、挙句の果てには破壊してしまったのを見て、ジャックは顔を青ざめさせながら耳を伏せる。
そんな中、ジャックの鼻が利かなくなった以上、此処で闇雲に捜索を続けても時間を無駄にするだけだ、とアズールは冷静な判断を下した。
｢ああ、そうだ。購買を離れる前に……サムさん！ 割ってしまったジュースの代金と店の清掃費用はレオナさんに請求して下さい｣
｢ええっ！？｣
｢OK、了解したよ！｣
レオナに代金と清掃費用を押し付けるあたり、やはりアズールはちゃっかりしている。
ツカツカと足音を立てて店を出ていったアズールの背中を隙間から確認し、ジェイドは安堵の笑みを浮かべた。
｢……はぁ〜〜〜っ、やっといなくなった！ アズール氏怖すぎでは？ ……で、ジェイド氏とA氏はまじでどこに消えちゃったの？｣
｢ふふ、"此処"だよ｣
｢えっ……大型冷凍庫……！？｣
冷凍庫特有の音を立てながら大きな扉が開かれ、中からAを抱き締めた格好のジェイドが出てくる。
まさかそんな所に隠れていたとは思わず、イデアはぎょっと目を見開いた。
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ゆるり(プロフ) - ゆゆ。さん» 黒執事好きですよ！！ ハムレットが出てくるんですか……！？ 漫画の購入が途中で止まっていまして……笑 近々揃えてちゃんと読んでみます！ でも！ 黒執事は凄く好きです！！！ (2020年8月20日 1時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - 凄く面白いです！(前の作品にコメごめんなさい…)ハムレットって黒執事にも出てきますよね…！もしかして作者様黒執事好きだったりしますか…？私的にはハムレット出てきて嬉しかったです（笑） (2020年8月19日 16時) (レス) id: ead64206de (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - マツリカさん» こちらこそリクエストありがとうございました！私もクルーウェル先生大好きなので書いていて楽しかったです！ (2020年5月22日 6時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - クルーウェル先生のお話ありがとうございました！！一生の宝物にしますうううつ！！！！ (2020年5月22日 6時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - えむさん» こちらこそありがとうございました！ 勿論、リクエストは受け付けております〜！私でよければまたどうぞ！ (2020年5月21日 16時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月3日 19時
