最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】

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『…何が言いたいん？』
ジャ「悔しくないの？自分の実力が物珍しいの一言で片づけられて」


世間の声は知ってる。嫌でも耳に入るし。わざわざ言いに来るうざったい先輩も居る…
別に【嫌い】とか【邪魔】とかそんなんは性格上全く気にならん性分やけど仕事を貰う度に【紅一点】っていう理由があるって思われてるのが心底嫌やった。

出だしは確かにそう。でも続けて呼んでくれる人達は皆【この前の演技が良かったから】【凄いダンスだったから】【歌がもう一度聴きたかったから】って私の実力でオファーしてくれてたのにそれが無いように扱われるのが胸糞悪かった。


『それが悔しく無いって言う女に見えます？悔しくってもどうにも出来ん事なんて世の中腐るほどあるやん…性別変えろって事？自分の性に執着は無いけどジャニーズはいって叩かれて性転換は逃げてるって思われるどころかプライドすら無い奴って思われるやん。そんなんは死んでも嫌やで』

ジャ「じゃぁ最高傑作として胸を張らないと」

『は？』


何でそこに結びつくん？？？


ジャ「Youは最高傑作だから仕事が来るんだよ。紅一点だからじゃ無い」
『最高傑作やから…』
ジャ「そう。紅一点だから最高傑作何じゃない。最高傑作だから紅一点で今、ここに立ってるの。それを世間に思い知らせないとずっとYouは紅一点止まりだよ」



最高傑作やから…紅一点でもここに立ってられる…


『ウチは…最高傑作深雪A。舐めてかかる奴全員黙らせたるわ』
ジャ「うん」


それからは自分で最高傑作って名乗るようになったし(アンチ増えたけど)ファンや共演者とかに褒められたらいの一番にジャニーさんに報告したんやけど…


『今日は歌褒められてん！』
ジャ「でもこの間事務所に届いた手紙に下手って書かれてたよ？それでも最高傑作？世界中の人誰に聞いても「上手い」って言ってもらわないと。最高傑作でしょ？そんな事も出来ないの？」
『は？できるし』


挑発されてボイトレを増やして今では4オクターブ出るようにした。プロで活躍してる声楽家並


『言われたダンス大会出たで！優勝！！しかも過去最高得点！！』
ジャ「でも満点じゃないじゃん。その大会で満点取れないの？最高傑作なのに？そんな事も出来ないの？」
『は？できるし』


翌年の同じダンス大会で満点優勝した


『満点優勝！！』
ジャ「何で勝ち誇ってるの？Youは最高傑作何だから当たり前でしょ？」
『！勿論！！』


口元ニヤつけて頭を撫でてくれた。

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