ep.42 ページ42
西畑side
「おかえり.....って、あれ珍しいな。正門がこっちに来るなんて。」
誠也くんたちや正門みたいに、元からスラム街にいた人たちは、それぞれのアジトがある。
俺らは、教会の一階に間借りしているから、この教会が俺らの拠点。まあ、歩いたら5分かからないから、夕飯とかは一緒のことが多いけど。
多分市内から帰ってきたばかりの正門が、アジトに帰らず、教会に来るのは少し普通じゃなかった。
「...ああ、おん。ちょっとな。」
「丈くんに用でもあったん？それともなんか怪我したりした？」
「いや、怪我はない。平気。ちょっと、アジトに帰りたくなかってん。」
眉を下げて笑った正門の表情は、どこか虚ろで。
「なんか、今日正門おかしいで？」
「....平気やって。てか、流星はいないんやな。３人組は外でチビ達と遊んでるとこ見たけど。」
「ああ、流星なら、晶哉と2人で出かけてるけど。」
晶哉の名前を出した途端、わかりやすく変化した正門の表情に、思わずこっちまで押し黙る。
「....俺には話せんこと？話したくて来たと思ったんに、違うかったか。」
正門は、器用に見えて不器用で
大人に見えて、そうでもなくて
冷静に見えて、実は心配性で
優しいから。
「抱え込んだって、いい事ないんやからな。」
「......大吾こそ。」
「話変えんなや。」
いつも一緒にいるわけやないから
きっと分かり合えることやってある。
強めに、背中に蹴り入れてやったら
正門は相変わらず人の良さそうな笑顔で笑って来て
まるで、こっちが子供みたいで。
ちょっと、腹が立った。
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中学生 - 続編も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年4月2日 19時) (
レス) id: b282a5f7e5 (このIDを非表示/違反報告)
Yueyamada0509(プロフ) - すごい物語に引き込まれましま... (2020年3月20日 12時) (レス) id: 251c301407 (このIDを非表示/違反報告)
中学生の真帆で - すごく面白いです。更新頑張ってください。 (2020年3月8日 9時) (レス) id: b282a5f7e5 (このIDを非表示/違反報告)
apple ちゃん(プロフ) - すごく面白いです。 更新楽しみです。 (2020年2月9日 13時) (レス) id: 1e77a25b35 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ふーかさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪ (2020年2月5日 18時) (レス) id: 8dd42e6d66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2020年1月14日 16時
