【呪術廻戦】呪術高専は楽しいところ。#１年ズ (ページ3)

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第二話ページ3

Aお母さん?!お母さん?!しっかりして!
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ…
Aお母さぁん…ｴｰﾝ…ｸﾞｽｯ

お母さんが急に倒れて病院に運ばれた。
しばらくしてから死亡したと知った。

Aううっ…

それからだ。地獄の日々が始まったのは。
お兄は家にいない。海外へ行っている。
家に居るのは私と…

父おい!座ってないでさっさと働け!
Aは、はい…
父あいつが死んだからこんなに忙しくなったんだ!病気なんかで死にやがって!

お母さんを侮辱すんなって言いたい…。
でも言えない。
逆らえない。心では言わなきゃと思ってても。
誰も逆らえない。
だからみんな、あいつに従うしかないんだ。
こんなのやだよ…
神様…いないの？
いたら助けてよ。
もう二度と、こんな思いしなくていいように…

それから5年の時が過ぎた…

満月の夜、私は家を逃げ出した。

Aなんでこうなったの…?

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お母さんが死んでから、もっとひどく暴力を振るわれるようになった。
そして、お兄が帰ってきた。
お兄はお父さんの味方だ。

聞いちゃったの。2人の話を。

兄なあ父さん、あいつどうすんの?A。
父あいつは近々売る。
兄まじ?!あいついなくなんの?!
兄ねえ、近々っていつ?!決まってねえの?!
父5年後だ。
兄5年?!長くね!それ近々っていうん?てか、抜け出されるんじゃね?
父安心しろ。それまでは部屋に閉じ込める。

どういうこと？
私売られるの？
何も知らない家に行くの？
いやだ。
抜け出したい。
今すぐにでも。
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でも私は抜け出せなかった。
ずぅーっと部屋に閉じ込められてたの。
辛くて、苦しくて、悲しかった。

だから、売りに行くと言って部屋を開けた隙に出てきた。

そもそも何で売り飛ばそうとしたんだろう…
きっと私がいらないんだろうな。

なにも分からないまま、満月の夜を駆け抜けた。
どこか遠くに、どこでもいいから。
逃げることに必死になって…。