279 ページ39
.
『･･･風邪が移っちゃう』
臣「なら、そん時は俺が看病してやるよ」
ニヤリと笑う臣さんの顔が真剣な顔になって、段々と近づいてくる。
ギュッと目を強く瞑ると、唇にチュッと柔らかく触れた。
唇が離れると臣さんと見つめ合って、何だか恥ずかしくなってきて俯いた。
臣「･･･つーか、よく考えたらさ、俺お前の裸も見てるしキスもしてるんだよな･･･」
『もお！それ言わないでください！』
臣「ハハっ、」
もう、ほんと雰囲気ってのがあるでしょ。
でも、そんな所も好き。
臣さんの全てが好き。大好き。
『臣さん。私、今世界で一番幸せかも･･･』
臣「それはないな」
『なんで？』
臣「だって、俺が今世界で一番幸せだから」
『もう･･･』
こうして抱きしめ合っていると、まるでこの時間が夢なのではないかと思ってくる。
起きたらまた何事も無かったかのように日常が戻ってくるんじゃないかって。
少し怖くなる。
でも確かにはっきりと臣さんは存在していて、私の方を見て微笑んでいる。
本当に考えれば考えるほど夢みたいだ。
臣「なにしてんの。笑」
『夢じゃないか、確認』
臣「確かめ方が古典的。笑」
自らの頬を抓って確かめた。けど、普通に痛かった。
良かった、夢じゃなくて。
臣「俺の頬もつねって」
『へ？』
臣「夢じゃないか、確認」
『はい･･･笑』
そっと臣さんの頬を軽く摘んで見る。
『どうですか？』
臣「良かった、夢じゃない」
フッと臣さんは微笑んで、さっきよりも長いキス優しく落とした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1863人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - 小田島陸さん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます(; ;)そう言っていただけると執筆の励みになります。本編は終わってしまいましたが、続編の方も見て頂けると嬉しいです(#^.^#) (2018年7月27日 19時) (
レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
小田島陸 - お疲れさまでした。葵さんの作品を読んでから、三代目がもっと好きになりました。メンバーみんな、それぞれの個性が出てて、いいなぁ・・・、って。 ここに来るのは久々だけど、いつの間にか終っちゃってて。もっと早く来るべきだったなって、後悔してます。(> <) (2018年7月27日 19時) (レス) id: 5915d49ecb (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 莉亜さん» 楽しんで頂けて嬉しいです(T ^ T)こちらこそありがとうございました！ (2018年6月30日 8時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
莉亜(プロフ) - お疲れ様でした！いっつも本当に楽しまさせていただきました！ありがとうございました！ (2018年6月29日 23時) (レス) id: bb8dfefc24 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - めいさん» お陰様で完結いたしました！そう言って頂けてとても嬉しいです(;∀;) (2018年6月29日 23時) (レス) id: ea5accdc2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵
| 作成日時：2018年4月16日 22時
