てんてこまい ページ44
〆.リクエスト
桃「3番さんラストドリンク、生、梅ソー、カシオレ、なんこ、白ワインです!」
「はいよっ」
飲み放題だから、ハンディ打たないんだよね……。
のんちゃんの残したメモを見ながら作っていくけど、
今日は華の金曜日。
ほぼ全テーブルが飲み放題というカオス。
ラストドリンクを作っている間に次々と新しい注文が……。
「えっと、これが3番さん、そっちが4番……あれ、烏龍茶って…」
忙しい時は、これがしんどい。
一つ作り間違えるだけで混乱してしまって手が止まる。
なんとか3番さんのを作り終えるけれど、
4番さん、次に1番さん、カウンター席、6番さん……
絶え間なく続く注文に、どの順番で作れば効率がいいのかわからなくなってきた。
桃「A……」
不安げにおろおろするのんちゃんも、おしぼりの補充だったり、カードのお会計で時間が取られたり、忙しそう。
「…………………っ、」
なんとか落ち着かなくちゃ、と思いつつ焦っていると、
紫「俺焼酎系作るから、Aはそっちのビール系とソフトドリンク系やってくれる?
グラス出してくれたら氷入れるから、その間にソーダここ置いといて」
見兼ねたのか、はまちゃん先輩がパントリーに来てくれた。
「は……はいっ」
必要そうな数だけ適当にグラスを取り出し並べると、はまちゃん先輩は手際よく氷を入れていく。
言われた通りにソーダ(炭酸水)を置き、同じドリンクはまとめて作る。
「4番さんがこれとこれと……あ、はまちゃん先輩ゆず酎ハイください!」
紫「はいよっ、できてんで〜」
桃「4番さんドリンク行きまーす!」
「お願いします!」
その後もはまちゃん先輩のおかげで、なんとか来ている分の注文は出し終えた。
「助かりました、ありがとうございます……!」
紫「ええよええよ!Aも頑張ったな〜」
よしよしと頭を撫でられる。
それを頬を膨らませて見ていたのんちゃんは、一体誰に嫉妬したのやら。
にしても、はまちゃん先輩すごいなぁ。
頭の回転の速さもさることながら、
冷静さを保ちながら作業をテキパキとこなせるんだもん。
はまちゃん先輩に見惚れていると、また新たな注文がやって来る。
本当に金曜日忙しすぎる!!
〆.
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はゆな(プロフ) - るるさん» わあああ!しょうもないミスを……お許しください!教えてくださりありがとうございます!すぐ移行して消すので少しお待ちを……。応援もありがとうございます(*´v`)ノ (2018年9月20日 17時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 以降じゃなくて移行です!いつも楽しく読ませていただいてます。更新頑張ってください! (2018年9月20日 16時) (レス) id: e2e2d16cbd (このIDを非表示/違反報告)
楓。(プロフ) - ありがとうございます !! 楽しみにしてます !! (2018年9月20日 14時) (レス) id: f4a88a2d97 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - ポテトんさん» リクエストありがとうございます☆元彼ネタ、いつか書こうと思ってたんですよ!しかもそんな感じのシチュエーションで!ドンピシャでびっくりしました(・д・。)またしても大毅先輩……株が上がる(笑)この作品書いてたら、リアルでも大毅くんひいきになってくる不思議… (2018年9月20日 0時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - Yukoさん» ですよねですよね!ありがとうございます!自分で書いてて、「ああ…はまちゃんかっこいい……尊い」みたいになってます(笑)はまちゃん先輩の胸きゅん、ちょこちょこ挟んでいきますね〜! (2018年9月20日 0時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆな | 作成日時:2018年8月23日 18時