居酒屋妄想日記 ３冊目

自治会長 ページ41

〆．



赤「もおおお………」



「なんですか？」



赤「また淳太んとこ泊まりに行った〜ん？」



仏頂面。これはぶさかわですね。



「行きました。……ストーカーが来て怖かったので」



赤「はっ！？」



緑「また来たんか……」



赤「別に！俺のこと呼んでくれたら行ったけど！！」



「でも……」



ため息をついていると、お客さんが私たちの輪に入ってきた。



客「どーも！」



「あ、どうされました？」



常連さんで、明るくて話しやすい人。



客「私、このへんの自治会の会長やってんねんけど、今度花火大会あるから良かったら来てや！」



赤「花火大会？」



客「普通に花火何発か打ち上げて、屋台出るくらいやけど〜。神様云々とかやなくて、各地の名産品売りさばくのが目的なんよ。りんご飴に使うりんごとかもこだわってるし」



「そうなんですね！行きたいです！」



客「はい、チラシ〜。この端っこの部分切り取って渡したら、ジュース一本タダなるよ〜」



緑「それは行かなあかんっすね」



客「やろ？待ってんで〜」



お酒も入ってるからか、いつもよりご機嫌さんかも。



「ふむふむ」



赤「わ！俺この日バイトやん…」



「金曜日で混む日ですね」



緑「行ける人だけでも集まって行きたいなぁ」



シフト表を確認して、智洋先輩と顔を見合わせる。



「あ……」



緑「ありゃ」



花火大会の日、私と智洋先輩以外はみんなシフト入ってる。



緑「……二人で行こっか？」



「そうですね…！」



デート……なのかな。



赤「んぐぐ……！」



橙「しーげ、諦めぇ」



ほら接客接客〜と、照史さんが暴れる大毅先輩を連れ去る。



「詳しい話は、後でしましょうか」



緑「せやな。仕事中やし、しげが怖いし」



笑い合う。



客「ん？おー、神山くんと西畑ちゃんが来てくれるん？二人の浴衣姿楽しみにしとるわ〜」



「え、」



緑「お、」



浴衣。



「……着ます？」



緑「着よか、せっかくやし」



楽しみだな。



智洋先輩、私服は奇抜だけど、浴衣はどんなの着るんだろ？



緑「Aの浴衣姿楽しみにしとこ〜」



「は、ハードル上げないでください…っ！」



赤「〜〜〜〜〜〜〜〜っ！」



橙「しげ、泣かへんの」



〆．

待ち合わせ場所は→←淳太さんの家

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す