18時間目。 ページ38
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あの後、取り残された私は頼れるのなんて1人しか居なくて、すぐに連絡をした。
○「もしもし、」
葵「もしもし？あれ、どうしたの？三村くんと帰るんじゃn…」
○「ぅ、私、どうしたらいいか、っ分からなくて、泣」
葵との電話が繋がった途端、安心して涙が溢れてきてしまった。
葵「え？！待って、泣いてる？何があったの？ちょっと待って、私すぐ行くから！演劇部のとこだったよね？」
○「うん、ごめんね、」
葵「そんなの良いから！とりあえず待ってて、！」
そう言われて、葵との電話が切れた。
電話が終わってもしばらく立ち尽くしていた私は、
だんだん足の力が抜けて、ついにはその場にしゃがみ込んでしまった。
四「…Aちゃん、？」
突然聞こえた声に振り返れば、私の顔を見て驚く翼くんが居た。
四「ぇっと、」
○「っ、、どうしたの？忘れ物？」
私は必死で涙をふいて、作り笑顔をした。
四「そう、、でも、Aちゃんこそ。どうして泣いてるの？三村くんとなんかあった？」
そう聞かれて、止まってた涙がまた溢れてきてしまった。
○「ふふ、翼くんにはお見通しなんだね、笑
…私が。悪いんだ、蓮くんの気持ちに素直に同じ気持ちだって言えなかったから、」
こうして、数分前に起こった事を全て話した。
翼くんは何も言わず、ただ、うんうんと頷いて聞いてくれた。
話終わると、翼くんは静かに私を引き寄せて、
抱きしめはしなかったけど、頭をポンポンと撫でてくれた。
四「Aちゃんは悪くないよ。大丈夫、きっと分かってくれるから。明日、ちゃんと返事しに行けばいいよ！」
○「っ、でも、嫌われたかもしれない、、走って行っちゃったし、」
四「もう！三村くんは答えなかっただけで嫌いになるような、そんな人じゃないって1番知ってるでしょ？少なくとも友達の僕がそれを保証する！」
○「ぅん、ごめんね、」
四「ほら、泣いてたらダメだよ、！謝るのもダメ！Aちゃんは笑ってる方が似合うんだから！」
○「ふふ、ありがとう笑」
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
葵「あれ？これ、どういう状況、？」
○「あ！葵！ごめんね、翼くんが慰めてくれたからもう大丈夫だよ」
葵「、そっか、、良かった！でも、ちゃんと話は聞くからね？」
○「うん！」
四「じゃあ、今日は3人で帰らない？」
○「いいね！帰ろ〜」
2人のおかげで元気が出たから、
明日は勇気を出して蓮くんと話してみようかな。
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作者名：ぴゅかぴゅう | 作成日時：2020年5月10日 15時
