13時間目。 ページ28
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三村side
朝から、気温高いなぁって思ってたけど、
まさか熱があったなんて。
きっとあれだ。
昨日そのまま寝てしまったから、体が十分休まらなかったんだろう。
でもたぶん、Aに気づかれるまで絶対気づかなかった。
自分で気づけないなんて、相当だな。
そう考えたら、
Aって僕のことを本当によく見てるなぁと
熱だと自覚してから、徐々にボーッとしてくる頭で考えた。
言われた通り、着替えて部屋のベッドに座っていると、
ｺﾝｺﾝとノックされたドア。
蓮「どうぞー」
○「入るね、
…って、寝ててって言ったのに。はい、横になって！冷えピタ貼るよ〜？」
なんて、制服のまま急いできてくれたAに、入ってきた途端にされるがまま。
でも何だろう、嬉しいというか、、
蓮「ん、、冷たっ、」
○「っ、ごめんね。でも、こうしないと熱下がらないから、！…あ、熱計った？」
蓮「うん、37.9度だった…」
○「あー、結構高いね、、なんか食べられる？薬飲まないと」
蓮「ん、お粥がいい、」
○「分かった。作ってくるから待ってて？キッチン借りるね！」
やだ。行かないで。
…え？行かないで、？
○「…っ、どうしたの？どこかしんどい？」
気づいたら、Aの制服の裾を掴んでた。
蓮「ちが、…いか、ないで、」
○「、、え、？」
なんで。
こんなの僕じゃない。
寂しいなんて。…なんで寂しいなんて思うの？
Aは幼馴染、でしょ、？
蓮「お粥は今じゃなくていいから。お願い、1人にしないで、」
○「、ぇっと、じゃあ、寝るまでここに居るね？」
僕が僕じゃないみたい。
今までこんな事言ったこと無かったのに。
だってAは、
幼馴染で、一番安心出来て、一緒にいるだけで幸せな好きな人、
…好きな人？
Aが僕の好きな人、？
そんなの…。熱で脳が麻痺してるだけだよね、
蓮「やった、Aといると、おちつくの、、しあわせ、」
○「っ、蓮くん早く寝なきゃ、！治らないよ？」
蓮「なんで、？Aは僕のこと、嫌いなの、？」
○「え、ちが、違うよ、！？好き、好きだよ！…っあ、待って、忘れて？！お願い！」
蓮「ふふ、A可愛いね？誰よりもかわいい、だいすきだよ、、zz」
Aと会話してたら、眠くなっちゃって、
とんでもない事を言った気がするけど、もう既に夢の中。
Aの真っ赤な顔と、戸惑った心には気づかないまま。
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作者名：ぴゅかぴゅう | 作成日時：2020年5月10日 15時
