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最近は、頑張って蓮くんに塩対応をしている。
今までは、
蓮くんと話す内容が少しでも増えるから、蓮くんが来る時間に起きてリビングに行って、
居て欲しくはないけど、朝から私を見て笑ってる姿をみたら、何だかんだ幸せだなぁなんて思ってたし、
課題だって本当は、
蓮くんに教えて貰ったり、頑張れって言ってもらう為に放置してあるの。
本当は課題なんて帰ったら秒で終わらせて、好きな勉強をするけど、前に蓮くんが、
「勉強してる所を見ないのに、よくそんな点数が取れるよね〜本当に凄いよAは。」
って褒めてくれたから、
どれだけテストが不安でも、絶対に蓮くんの前で勉強はしなかった。
というか、勉強は好きだけど、
それ以上に蓮くんが居る時間は一緒にお喋りしていたかったから。
でも、あの作戦からは、
朝は少し早起きして、蓮くんよりも先に家を出られるようにしてるし、
課題は家に帰ってきたら、蓮くんが来る前にすぐに終わらせてる。
何なら学校の休み時間中に全部やってしまう。
移動教室の時に廊下で見かけても、
自分からは気付かないふりで、気付かれる前に早歩きで教室に向かう。
これは無視をしているみたいで、少し心が痛むけれど。
なんで？と聞かれた事もあったけど、
「勉強がしたい」の一言で終わらせた。
勉強をしなきゃいけないのは本当だし、
目の前でしないにしても、勉強が好きなのは前々からよく彼の前で口にして居たから、
それもあってか納得してくれていると思う。
今日もお手洗いに行ってる間に、蓮くんは私の部屋に来ていたから、
今日はついにこんなことを言ってみた。
○「ねぇ蓮くん。あのさ、しばらく家に来るのやめない？」
と。
本当は私の部屋に来てるってだけで、
もう慣れた事のはずなのにいつもドキドキして、お話する時間が大好きだったけど、
どちらにせよ、
幼馴染だからと言って、いつまでも男女が部屋を行き来してるなんて、
どちらかに相手が出来た時に、失礼すぎるから。
そういえば、すんなり「ごめん」と引き下がってくれた蓮くん。
何だか今日はやけに素直だなぁなんて思いながら、
いつもは少しでも一緒に居たくて、送っていくけど、今日は部屋の前でお別れ。
何だか少し寂しそうだった気もするけど、きっと気の所為だよね。
○「…少しでも、違和感を感じてくれたらいいのに」
そう呟いた部屋は、とっても静かで勉強をする環境にしては最高だなと思った。
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作者名：ぴゅかぴゅう | 作成日時：2020年5月10日 15時
