. ページ11
.
四谷side
今日、三村くんの幼馴染だっていう高橋さんと、そのお友達の大西さんと初めて話した。
案の定、僕らは話せなかったけど、大西さんのおかげでなんとかコミュニケーションをとることが出来たし、
これからも週に一回、話して欲しいという僕らの提案にも賛同してくれて、
大西さんが理解のある人で良かったなぁって。
しかも、僕らと連絡先まで交換してくれて、
「顔を見なければ話せるようになるかもしれないよ？」
と、沢山協力してくれて本当に有難い。
…ただ、僕には1つ気になることが。
それは、七瀬くんとかも同じだったみたいで、
高橋さんに聞いてくれた。
そしたら、"男子と話せない病"らしい。
でも、僕にはそれを聞いても違和感があった。
何かって？
三村くんを見る高橋さんが男子と話せない病とは違う意味を持ってるんじゃないかってこと。
僕らを見るのが怖くなっちゃって、目が見れないのは分かるんだ。
だけど、高橋さんは三村くんの事を見ている瞬間が結構あって、
でも1度、三村くんも高橋さんを見た時に目が合ったのに、それを高橋さんは逸らしたんだ。
三村くんが言ってた「妹みたいだから」とかなら高橋さんも三村くんは大丈夫なはずなのに、おかしいなって。
高橋さんは話せない事を大西さん以外に言ってなかったみたいだし、、
そこで僕は思ったんだ。
"高橋さんは三村くんの事が好きなんじゃないか"って。
だから、聞いてみようと思った。
「三村くんが言ってた、高橋さんがずっと好きな人って、三村くんなんじゃない？」
と。でも、皆を引き止めてすぐに気づいたんだ。
言ってしまったら、
高橋さんの恋路を邪魔してるのと一緒じゃないかって。
だってきっと、三村くんはその事に気づいてない。
だから、妹だって言うし、話すことも出来るんだ。
高橋さんもそれを分かってて、今の関係を続けてるんだとしたら、これは三村くんも居る場で言うことじゃないなって。
言うのをやめた僕を心配して、
三村くんは大丈夫？と聞いてきたけど、
必死で大丈夫！って誤魔化した。
…その横で僕らの会話を見ていた六ちゃんが、あとから、
「高橋さんってミムりんが好きだと思わない？」
ってこっそり耳打ちしてきて、
あぁ、思ってたの僕だけじゃないんだってちょっと安心。
まぁ、この様子じゃ、きっと他の皆は気づいてないと思うけど笑
とりあえず、2人で高橋さんに聞いてみようって事になった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴゅかぴゅう | 作成日時：2020年5月10日 15時
