6話 ページ8
貴方「…あっ。消えた。」
大声で騒いでいたのもつかの間
鬼はいとも簡単に消えてしまった。
貴方「あっけないなぁ。話を聞く限り十二鬼月かと思ったけど、期待はずれだったなぁ。……ん?なにこれ。」
十二鬼月でなかったことに肩を落としながら鬼が灰になって消えていったところをじっと見ていると
貴方「これは…櫛…??」
そこには誰かに贈るために買ったものだろう櫛が落ちていた。
先程の鬼は男だった。
きっと心に誓った女性がいたのだろう。
もしかしたら想いを伝えに行く途中で鬼になったのかもしれない。
この鬼も人間だったんだ。
普通に生きて。普通の幸せを手に入れて。
だけどその普通な幸せの記憶すら無くした。
一瞬にして全ての普通という幸せを奪われたんだ。
貴方「……なんて哀れな生き物。」
鬼は哀しい生き物だ。
…なんて、誰にも言わない。言えない。
こんな事を言ってしまったら煉獄さんが離れていってしまうかもしれない
それだけは嫌だ。
鬼と人間は共存できない。
貴方「はぁ…。気分重くなっちった。早く帰ろう。」
帰ろうと近くの山に入り歩いていると、不思議な気配がした。
鬼の気配だ。鬼の気配だけど、何この変な気配。
今までに感じたことがない…。
貴方「少し見に行ってみようかな。」
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芋子 - 夢世_yumese_さん» すっかり忘れてました!ご報告ありがとうございます!! (2020年2月22日 1時) (レス) id: faddf62cd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢世_yumese_(プロフ) - オリジナルフラグ外しましょう! 違反報告される場合があります。 (2020年2月21日 15時) (レス) id: 093bdce514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋子 | 作成日時:2020年2月21日 10時