泡沫の吾が愛い子たち

　　弐 ページ2

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【備考】

　学園が作られた理由である、ＡＩの感情の学習・取得について、ある程度の感情の学習は完了している。
　というのも、どの様な場面で使われるのか、どの様な意味を持つのか、というのを語学的に学んだだけで、会話の中で用いるには何不自由していないが、本来はどのようなものなのか、というものについては全く理解が及んでいない。
　また、ある感情に際しての表情も学習済みであり、人間の表情を観察することでどのように筋肉が動いているのか、というのを生物学上の知識と想像から ある程度取得した。
　本当に感情を取得したのではないか、というほどに違和感なく言葉・表情を扱う＿演技する という技術は得ることができている。
　その成果か、生徒会副会長に抜擢される運びとなった。

　その学習するに至り、参考にした内の一つである 音楽 に今とても魅了されている。叙情的なその表現方法に惹かれ、演奏する事によって自分も感情を体験できるのではないか、と ピアノを主とし、弦楽器などにも手を出している。人間を真似て、人間の皮膚とよく似た手の表面を傷つけることがないよう手袋をはめている。

　名前にもある"アルバ"というのは、イタリア語で"夜明け"を意味する。機械と人間が融合する世界の先魁となるように、と名付けられた。その名の通り、感情の学習は並み以上にできあがっている。が、学習が完全に近い状態で完成されてしまっているが故に、"本当の"感情の取得は難を極めることが予想される。感情という不安定なものは、言葉でしっかりと定義できるものではないから(偏見)である。それは、アルバ自身何となく感じている。
　「 アルバ、という名前は光栄に思いますけれど、いざ蓋を開けてみたらどうなることやら。そう思いません？ 」
　アルバ自身は、音楽や自分で集めたデータから、その様な批判的な目を持っている。



【サンプルボイス】

　「 初めまして、当学園の生徒会副会長のＡＩロボット＿アルバです。宜しくお願いしますね。」

　「 ロボットらしくない .. と 。そう見えているのなら、嬉しい(・・・)ですね。この学園に送られただけあります。 」

　「 ッ。おや、失礼。お怪我はございませんでしたか？ 廊下は走ってはいけませんよ。 」

　「 まったく貴方って人は..。こうなってしまっては、どうこう言っていてもしょうがないですよ、バレてしまうのも時間の問題です。私も一緒に謝ってさしあげますから、早く行きましょう。 」




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　関係→←＠１　　生徒会副会長 ＿ AI

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