僕の性別のお話。【実話】

やっぱり知りたい ページ9

ジェンダーのことについて考えなくなってから、悩みが消えたのは一瞬でした。


ジェンダーは自分のアイデンティティそのものです。
自分がわからなければ不安になる、というのは割と誰にでも当てはまることだと思うのですが
僕ももれなく不安になりました。



自分を知ろうとしても、考えないようにしようとしても、結局は苦しい。


何もいいことはありませんでした。
だからといって、また考えすぎたりして自分を追い詰めてしまっては
同じことの繰り返しになります。


ジェンダーにおいて知っておかなければならない重要なことは、


・ジェンダーはグラデーションである

・ジェンダーには数え切れないほどたくさんの種類がある

・常に流れ動くものである


という３つです。


日本では性的少数者に関する教育が遅れているために、幼少期から自分の性別違和に悩んでいても
それが自分を性的少数者であると自認するまでには至らないことがほとんどです。


高校生の僕でさえ、自分が性的少数者であると認識するまでにたくさんの時間を要しました。



今までの経験で、自分のジェンダーを見つけるときにしてはいけないのは


焦ること


だと僕は考えます。



急いで結論を出すものではないとわかっていても、どうしようもない不安感から、
焦ってしまうことは誰にでもあると思います。



自分を納得させ、ゆっくりと自分を受け入れていくことが、僕には必要でした。



一瞬血迷った作者は、こうしてまた、自分と向き合うことをはじめました。

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