疑似恋愛カップルの日常【実話】 (ページ8)

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7. ああああああもう好きっすページ8

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だめだ。

好きすぎる。

きつい。
なんでこんなにかわいいんだよ。

一周回って苛ついてきた。

今日もいつもどおり私の膝の上に乗っておられるハナさん。

くそ、かわいいな。

周りもこの状況に慣れてきて、カップルいじりは日に日に遠慮がなくなってきている。

好きだということを自覚してから、ハナへの好き度が増していく。

だというのに、素直になれない僕はされるがまま。

否定もしなければ、肯定もしない。

だってよ？

好きな女の子から毎日「あくびくん♡」って呼ばれて

隙さえあればずっとくっついてくるんだよ？

しまいにゃ「好き」だの「愛してる」だの言ってくるんだよ？

襲ってやろうか？？ん？？？かわいいなまじで。

一回認めてしまったら、自分を抑えられる自信がない。
うっかり、気持ちを伝えてしまいかねない。

神様、僕、召されそうです。

作者の変態度が垣間見れたところで、本題に入ります(まだやったんかい)

あくびにも、変化が現れ始めた。

というのも、ずっとドキドキさせられてて、ほんのすこーし魔が差してきたというか。

こっちの気も知らずに(自分が言ってないだけなんだけど)すきすき言ってくるもんだから、

仕返しをしてやろうと思って、好きと言い返してみた。

ハナ「あくびん、好きぃー」

『、ん、私も好き』

ハナ「ちょっと〜返事くらい、、、って、え、？」

『返事ならしたじゃん』

ハナ「え、うそうそあくびんいまハナのこと好きっていった？？？？」

「言ったね」
「ついにツンツン彼氏がデレたか」
「ひゅーひゅー」

『おい最後のやつ冷やかし方が古いんだよ』

ハナ「え〜ハナうれし〜」

これは、結構照れるな。。。

そして、ふとダークサイドあくびが顔をのぞかせて、こう言ったのである。

(もしかして、これなら好きも愛してるも、言い放題なんじゃね？？？？)

ぐっじょぶダークサイドの僕。

盛大な拍手を贈りたい。

そう、気づいてしまったのだ。

好きになってはいけない人を、好きになった自分が、

唯一、気持ちを伝えられる方法。

それは、友達としての好きだと偽った好きをハナに伝えることだった。

そして僕は今日も本当の好きだと気づいてくれないハナに伝える。

『ハナ、好きだよ。』

そういったあとの僕の心は、少しの幸福と、沢山の苦しみをごちゃまぜにしたような

どんよりとしたグレーの色をしていた。
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