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3羽 ページ3

「えぇー?意味わかんし、屁理屈にもなってないじゃんそれ。」
ジトォ…と目を向けてp-p-。と言わんばかりに口を尖らせる琥珀を無視して歩く。
「それに、こーくんが近くに居る時くらいしか危ないからやってないからねボク。」
地毛だと言う、明るめのブラウンの癖っ毛の強い髪をいじりながら、さも「良いこと言ってますよ」感マシマシで言ってくる。
お前それ結局人の事盾にしてるだけだろ。とツッコむと、あっ、バレた?とおちゃらけた返事が帰ってきてまた脇腹抉りたくなった。
自分より7cmも低い小柄…でもないが、向こうから見ると確実に小柄な方である小さい人間を盾にする等、人間性を疑う。
寧ろお前が盾になれ。
いやだ。
クソが、紳士精神が無いやつめ、そんなんだから女子から男としてみられねぇーんだよ。
以外と女子には紳士ですぅー、そもそもこーくんに紳士にする必要ないしぃー?男として見られてなくても、そもそも女子と話せてないこーくんよかマシですぅー。
はぁ?俺意外と会話してるからな。バリバリで会話してるからな。
へぇ?じゃあつい最近何話したのぉ?
プリント配って欲しいって言うお願い聞いてあげた。
ほぼほぼ業務連絡じゃんかそれ。

そうやってドツキ合ってる間に、靴箱に着く。
おはよー、と挨拶してくるクラスメイトに軽く返しながら靴を取る。
女子生徒と少し絡んでいて、俺より少し遅れを取った琥珀に挨拶する声が聞こえる。
「あっ、琥珀くんおはよー」
「あ、本当だおはよー」
「あ、ユユちゃんと鈴ちゃんっ!おはよーっ」
そしてそれに語尾に花付いてんじゃねーかって錯覚する程にきゃぴきゃぴした返事を返す琥珀。
声の高さをもう少し調節したら女子同士の会話にしか聞こえない。イントネーションとか。
と、言うか何女子を名前で呼んでいるのだろうか。何女子に名前で呼ばれているのだろうか。と言うかその子ら去年別クラスだった子だろ。仲良くなるのはやすぎか。羨ましい。
さっきまでムッかつく言葉使いで俺を煽っていたマウント取り男とは別人にしか見えない。
なんなんだコイツ。猫被りやがって。
「琥珀君は女子といつの間にそんなに仲良くなったんですかねぇ…?」
女子を追い払う様に琥珀にダル絡みして、少し段差のある肩に手を回す。
すると、「うわっ、ダル絡みおじさんだっ。ウザイ」とか言いながら琥珀がシッシッと手を振って追い払おうとしてくる。誠に遺憾だ。
朝からだるぅーい絡みをしながらら教室に体を引きずって行く。
おき勉しなかったせいで重みがあるリュックのせいで肩がもげそう。
階段一段一段が辛い。

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作者名:初夏卵 | 作成日時:2019年2月27日 21時

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