双子人魚の宝物(者)

秘宝17 ページ17

グ「う"〜〜。もっとバーン!って魔法使える授業がいいんだゾ〜。」
ユ「ま、まぁまぁ…その内魔法を使える授業があるだろうから大人しくしててねグリム」
駄々を捏ねそうなグリムを抑えつつそう言うユウ
グリム暴れさせると後が大変だもんね…
後片付けや学園長に怒られたり…
ちなみに私も一緒に怒られるだろうからそのまま捕まえてて…
魔法史も終わり今度は運動着に着替えて3限目の体力育成授業の為運動場に向かった。
バ「オレはバルガス。お前らモヤシ共の体力育成を担当してやることになった。
優秀な魔道士は健全な肉体から!
見ろ、毎日生卵を飲んで鍛えたこの筋肉!
魔法士たるもの、体力がないとな。
そんなわけでまずはグラウンド20週、次に腕立て伏せ100回!」
授業内容が厳しくないかなこの先生…
主「グラウンド20週とかありえない…
その後腕立て伏せ100回?倒れるわ……
と言うか先生が熱血すぎて無理」
エ「うぇ……運動は嫌いじゃねーけど、先生が超苦手なタイプ。」
デュ「体力には自信がある。」
グ「ぐるぐる走って何が楽しいんだあ〜!?
オレ様はハムスターじゃねえんだゾ!」

ありえない内容の授業を終え休み時間にユウ達と廊下を歩く
主「疲れた…寝たい…」
デュ「まだ、次の授業があるだろ
えーと、次の授業は……」
エ「なーんか、魔法学校っつっても普通の学校とあんまり変わらないっていうか
想像よりも地味っつーか……
魔法使えなくても別にそこまで困んねーな。
グリムもそう思わね?……ん?」
ユ「あれ?グリム?」
主「……ユウ、なんか嫌な予感する……」
ユウの肩に乗っていたグリムが今は居ない…
ただただ嫌な予感が私達に走る
デュ「あっ、窓の外を見てみろ!
あの中庭を横切る毛玉は……」
デュースの言葉に皆で窓の外を見ると中庭を走るグリムが居た。
グ「あんなつまんねえ授業一日中やってらんねえんだゾ!
オレ様は天才だから授業なんか受けなくても、
いざとなったらバーンとどデカい魔法使ってやるんだゾ!」
ユ「学園長に怒られる……」
主「あの猫フロイド先輩に締めてもらおうかな……」
デュ「早速逃亡とは……。あいつ、懲りないな。」
エ「プッ、ユウ1日目にして監督不行き届きかよ。
ね、グリムを捕まえるの手伝って欲しい?」
笑いながらそう言うエースに思わずイラッとした。

2020.5.3

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