靴が55足 ページ16
貴方side
竜胆にキッチンから戻され、蘭がソファーに座って来たので大人しく待ってたら数時間後に竜胆がキッチンから戻ってきた。出てきた品はチャーハンで、スープ付きで匂いだけで腹が減る。
「冷めねぇ内に早く食えよ」
『あれ?2人は?』
「俺らもう食べてんだよ。明日一緒に食うからな」
『んじゃ、いただきます』
1口食うと中々旨い。家によってチャーハンって違うもんな〜と、スープと一緒にチャーハンも食べてると、視線を感じてちらっと視線の先を見る。
『…そんなにガン見してもやらねぇけど』
「いや食わねぇって」
「人が食べてるの見てると美味そうに見えねぇ?」
『うん、見えるわ』
「俺らはそんな感じで見てっから気にすんな」
そう蘭は俺の頭をポンポンと撫でた後、小さな菓子の山と化した中から菓子を何個か持ってきてテーブルに並べた。
「この粉に水入れて飲もうぜ」
「粉でメロンソーダ出来るやつだ。水多いとそれ不味いんだよな」
『それねり飴に入れると面白い感じになるよ』
そう言うとメロンのねり飴を取り出して、粉と混ぜ2人は食べる。仲良く2人して味の感想が「これは実験の味」と言ったのは笑った。なんか懐かしく感じるな。
『あ、ここって布団ない?』
「その前に、砂で汚れてんだから風呂入れよ」
「布団で良いなら俺が用意してやる」
『お願いするわ…』
武道の為にここで情報を集めるってのもいいな〜。と早めに風呂から上がると、風呂場のドア開けたら同時に反対の竜胆と向き合う様な状態で奥に居た蘭がこっち見てた。
「バッ!?」
「お?」
『あ』
ラッキースケベではないけどね。傷跡と脇腹の青痣に、減らしたとしても残ってる手合わせの跡。スポブラとショーパンだし、減るものは無い。
「おい」
『何?ブッ!』
「ナイスヒットーw」
竜胆が顔面に投げて来た服を着るとラフな自分にはピッタリだった。兄ちゃん感が否めないな…兄ちゃん…兄ちゃん?
昔、そんなヤツが居たな…施設のヤツだっけ?
『おぉーすごー』
「布団ここなー」
『さーんきゅ蘭兄ちゃん』
「「…」」
「…?あれ?俺なんて言った?」
「「蘭兄ちゃん」」
『あぁ、ごめんごめんありがとね蘭』
「んじゃおやすみ妹ー」
『おい弄ってくんじゃねぇよ』
「おやすみー」
必死に訂正したが、スルーされたので布団に潜り風呂で決めた事を実行していこうと、ゆっくり瞼を閉じるとあっという間に夢に落ちた。
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絶狼(ゼロ)(プロフ) - 43 −ヨミ−さん» ありがとうございます。物語の展開もかなり早く進められたので個人的に満足しております。性格はかなり友愛寄りの小説なので大雑把な子になりましたが喜んで頂けて幸いです。更新頑張りますね!お時間があれば番外編が更新されているのでお暇があれば是非是非。 (2021年10月16日 14時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - コメント失礼致します…!( . .)" 物語の展開や主人公の性格等ほんとに好きで、一気に読んでしまいました…!! 滅茶苦茶好きです、更新頑張って下さい(*ˊˋ*) 応援しております…!! (2021年10月16日 6時) (レス) id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - しろつめさん» いえいえリクエストとかあれば番外編で言ってくだされば大歓迎です。お返しのお返事は結構です十分嬉しい言葉を頂けました。こうやってコメントを送って頂いて、読んでくださって嬉しいです。 (2021年10月13日 23時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
しろつめ - 絶狼(ゼロ)さん» わ〜〜!!!見てきました、やっぱり好きデス……!! こちらこそありがとうございます!!!!応援してます! (2021年10月13日 21時) (レス) id: a47367aeb2 (このIDを非表示/違反報告)
絶狼(ゼロ)(プロフ) - しろつめさん» ありがとうございます。作者のペースで更新頑張ります。良ければこの作品で初めてコメント頂いたのが嬉しくて番外編も作ったので、お暇なお時間あれば是非 (2021年10月12日 21時) (レス) id: 1a90028617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絶狼(ゼロ) | 作成日時:2021年10月9日 0時